南シナ海で行動…フランスが中国を強く意識しているワケ

インド太平洋の「同志」になるのか?

2021年3月12日、日米豪印四か国の首脳はテレビ会議を開き、翌13日に共同声明を発表しました。

また、時を同じくして14日の米ワシントンポスト紙(電子版)には四か国首脳の連名で「我々四か国は自由で開かれ、守られた、繁栄するインド太平洋地域にコミットする」と題するオピニオンが掲載されています。

その中では「津波や気候変動がより危険性を増し、技術革新が日々の生活を大きく変え、地政学が複雑化し、さらにはパンデミックが世界を荒廃させている。しかしそれでも、我々はインド太平洋地域が自由で開かれ、強靭であらゆるものを包摂する、というビジョンの共有に関与していく」という一文があります。

これは米国の政権が交代しても、引き続き中国を念頭においた安全保障政策を含め、米国のインド太平洋地域に対するコミットメントが継続することを確認し、そして日・豪・印も引き続き歩調を合わせていくことを全世界に知らしめることが主目的である、と考えられます。バイデン政権の外交安全保障政策、とりわけ対中政策については以前米海軍の戦略文書をヒントに書いたとおりです。

今回はこうした日米豪印四か国「クアッド」に連動する国々の中の一つである、フランスについて書きます。

〔PHOTO〕gettyimages
 

フランスの外交・安全保障政策

3月14日の読売新聞朝刊では上記四か国首脳による共同声明について記事が掲載されているのですが、その下段に「日米豪印と仏 来月海上訓練」という見出しが、まるで関連記事のように掲載されています。

記事によれば本年4月上旬、インドの呼びかけにより日米豪印にフランスを加えた五か国がインド東部のベンガル湾沖で海上共同訓練を行う方向で調整されている、ということです。

フランスのインド太平洋や日本周辺における外交・安全保障政策とはどのようなものなのでしょうか?

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