ダメージの大きい質問は

ALSに罹患してしまったのが事実で逃げようがないとしたら、ダメージの大きい質問が「なんで治療法がないのですか?」です。全くその通りだと患者としては思います。本当にこれだけ医学が発達してきているというのに、なんで治療法が見つかっていないのか。なぜにこんなに難病と呼ばれるものが多いのでしょうか。

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ALSに関しても「治療法の一歩」としてニュースでも発表されるものがあります。治験が始まりますと聞くと、そのたびにワクワクしているのも事実です。では治験とはいったいどういうものなのかをお話ししますと「薬を承認してもらうため」に、健康な成人や該当する病気の患者に使用して、効果や安全性、治療法(適正な投与量や投与方法)などを確認する目的で行われる「臨床試験」のことを「治験」といいます。

治療法としての薬を承認してもらうために、「治験」の結果をもって厚生労働省に申請します。そして正式に薬として承認されてはじめて、多くの患者に安心して使われるようになるのです。このシステムにも色々とあって、臨床試験の期間も長く、承認されるまでも長くかかるのです。その上に承認される基準も当然厳しくて、なかなか前に進まないようです。

動かない右手を左手で支えてグーサイン 写真提供/津久井教生

ご存知の方も多いと思いますが、ALSに関してMuse細胞(ミューズ細胞)の治験が現在行われているようです。この治験に関しては私も興味があって、もしも参加出来たら考えてみようと思っていました。しかしながらそれは叶いませんでした。治験に参加できる該当条件から、すでに自力でまったく歩けなくなっている私は、外れていたのです。

残念でしたが、それでも治療法に少しでも近づくことを願っています。