子どもにローンの頭金400万円を渡したら…見事に裏切られた77歳女性の悲劇

どうせ思い通りにはならないんです
週刊現代 プロフィール

一方、こんな風に考える人もいるだろう。自分は、介護や生活の援助といった見返りなんて求めていない。可愛い子供や孫におカネを渡すことはあるけれど、それは「無償の愛」を注いでいるだけだ。

こうした人は、意識をしていないだけで、別の見返りを求めてしまっている。

感謝されたいのだ。

「ありがとう」を言われたいという気持ちに背中を押され、子供や孫に渡す金額もだんだん大きくなる。

 

たとえば子供への住宅資金贈与の平均額は860万円に上る。孫への教育資金でも、約300万円を渡す人が最も多い。小学校、中学校、高校に入るたびに、10万円を超える入学祝いを渡す人もざらにいる。

だが忘れてはいけない。子供に見栄を張って贈与を繰り返し、老後資金が底をついたとしても、子供や孫はおカネを返してくれないのだ。

住宅資金贈与では最大1500万円('21年4月以降の契約は1200万円)まで非課税になる特例があるため、『自分は先も長くないから』と子供に大金を渡す夫もいます。

しかし夫の死後も妻が長生きをすれば、老後資金は足りなくなる可能性もある。子供に贈与をする前に、妻の人生を考えたほうがいい」(ファイナンシャルプランナー・高橋義憲氏)

おカネが尽きたその時、子供に文句を言っても仕方がない。子供にだって悪気はない。子供や孫が思い通りになると思った自分を恨むしかない。

『週刊現代』2021年3月13日号より

編集部からのお知らせ!

関連記事