Facebookが独自開発!コンピュータを革新する「すごい技術」

マウスもキーボードも不要になる!?

最高技術責任者の力説

Facebookといえば、「SNSを軸にしたプラットフォーマー」というイメージだろう。だが、彼らは現在、バーチャルリアリティ(VR)やオーグメンテッドリアリティ(拡張現実、AR)の開発に集中しはじめている。

FacebookのCTO(最高技術責任者)であるマイク・シュレーファー氏は、「ここからの10年間のVRやARに期待している」と話す。開発チームの名前は「Facebook Reality Labs(FRL)」。個人向けVR機器「Oculus Quest」シリーズなどの開発も手がけているが、それ以上に、より未来を見据えた研究開発に注力しているのが特徴だ。

FacebookのCTOであるマイク・シュレーファー氏

Facebookは一部の記者向けに、FRLで開発中の技術を説明する会を開いた。そこで紹介されたのは、まさに5年後、10年後を占うような技術の姿だった。一言でいえば、彼らは今、「マウスに匹敵する新たなユーザーインターフェースの開発」を進めている。

それはいったい、どういうものなのか。筆者も参加したその説明会の内容を交えつつ、紹介していこう。

──ヒントはすべて、「手」が握っている。

手首につける新デバイス

Facebook Reality Labsは、どんな技術を開発しているのか?

まずは、いくつかの画像を見ていただこう。以下は、Facebookが記者向けに公開したビデオ映像からの抜粋だ。

利用者は腕に四角い機器をつけている。スマートウォッチのようにも見えるが、サイズはもっと大きい。その人はさらに、AR機能を備えたスマートグラスをかけている。

腕につけたインターフェース。時計にしては大柄で、実際、スマートウォッチとはまったくの別ものだ

手首を軽く動かすと、目の前のウインドウを動かしたり、ボタンを押したりできる。一般的なVR/ARのデモンストレーションでも、手を使ったコントロールはよく見かけるが、今回のデモはそれらとは少し違う。

空中のボタンを押すように大きく腕を動かしているわけではなく、ほんのちょっと手元で動かしているだけだ。

メニューなどを椅子に座ったまま、手首だけを軽く動かして操作する

さらに、両手を机の上に置いてキーボードをタイプするように動かすと、文字が素早く入力される。

あたかも机の上にキーボードがあるかのように、指先を動かすだけで文字入力ができる

体全体を使った、もっと大きな動きにも使用可能だ。弓を引くような動作をすると、引き絞る力などを感じることもできる。

弓を引くような大きな動きも、実際に「引き絞っている感じ」まで再現する

今の技術の「限界」

VRやARでは、従来のマウスやキーボードは使いづらい。そのため現在は、腕を空中で大きく動かしたり、音声で命令したりするかたちを用いるか、あるいは、専用の「ハンドコントローラー」を併用するパターンが中心となっている。その事情は、Facebookの現行製品である「Oculus Quest 2」でも変わらない。

だが、それらは理想にはほど遠く、現状ではまだ、PCやスマホのように日常的な作業に使えるレベルにはいたっていない。腕を大きく動かしてボタンを押すのは疲れるし、正確さも素早さも欠いている。

音声認識を併用する価値があるとされているものの、シェーファーCTOは「プライバシー上の課題がある」と指摘する。音声での命令は、その内容を周囲の人に聞かれてしまうリスクがあるからだ。

だが、FRLで研究中の技術は、それらとはまったく異なる特質を備えている。

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