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# 環境

「フォーク有料化」と言っている場合ではない…日本のリサイクルの「ヤバすぎる実態」

スプーン、フォークまで

スーパーなどのプラスチック・レジ袋の有料化に続いて、コンビニなどでもらえるスプーンやフォークの有料化が始まることになりそうだという。

3月9日に閣議決定された「プラスチック資源循環促進法案」では、プラスチック製のストローやフォークなどを無償提供する事業者に、ゴミの排出を減らすための基準策定を求めるほか、排出事業者への勧告や命令、公表など行う権限を所轄官庁の大臣に与えることなどが盛り込まれている。

排出されるプラスチックゴミを減らし、国際的に議論になっている海洋プラスチック問題などに対応するのが狙いだというが、本当にそれで効果が上がるのだろうか。

日本は海洋プラスチック問題とは関係がない、と思っている人が少なくない。だって日々、ゴミは分別して捨てているし、リサイクルされているではないか、というわけだ。実際、公表されている日本の廃プラスチックのリサイクル率は86%で、世界に比べても高い水準にあるとされる。

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実は、ここに問題がある。86%の中味を見ると、58%が「サーマルリサイクル」と呼ばれるもので、焼却して熱を回収して再利用するというものだ。国際的には、これはリサイクルとはみなされない。

化学的に分解して再利用する「ケミカルリサイクル」は4%、原料として再利用される「マテリアルリサイクル」は23%なのだが、ここにもまだ問題が隠されている。23%の過半が輸出なのだ。かつては中国向けが多かったが、中国が受け入れを厳しく規制するようになり、今はインドネシア向けが多いという。

 

リサイクル原料として再生されるというのが建前だが、「実際には山積みになって放置されているケースも多く、海洋に不法投棄されたり、流出したりして、海洋プラスチック問題につながっているとみられているます」と廃棄物マネジメント会社のトップは語る。そうした焼却や輸出を除くと日本のリサイクル率は実態としては、世界的にもみてかなり低いことになる。

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