ドラマ化もされたベストセラーエッセイ『ブラを捨て旅に出よう』の著者で旅作家の歩りえこさんに、世界一周旅の途中で出会った人や、各地の様子を綴っていただいているFRaU web連載「世界94カ国で出会った男たち」(毎月2回更新)。

今回は、94カ国を旅した中で住んでしまったほど一番好きな台湾で、台湾人男性と国際結婚し、数年後に離婚した歩さん自身のエピソードについて綴っていただきました。現在、卓球元日本代表の福原愛さんと、夫・江宏傑さんに関するさまざまな報道がされ、台湾でも大きな話題となっていますが、歩さんが経験した台湾人男性との恋愛、結婚、離婚、台湾での妊娠、出産、子育て……どのようなものだったのか教えていただきました。

歩さんの今までの連載はこちら▶︎

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台湾人男性の恋愛スタイルに驚きの連続

世界94カ国を旅して、一番居心地が良いと感じた台湾に3年程住んだことがある。中国語の勉強をしながら、台北で一人暮らしをしていた私は何人かの台湾人男性と国際恋愛をした。

初めて付き合った台湾人男性は7つ年下で1日に500通ものLINEを送ってくる……情熱的で重いタイプの男性だ。他にも数人台湾人男性とお付き合いをした後、3歳年下の台湾人男性と結婚した。私は元々好奇心旺盛なタイプで世界中を旅しながら色々な国籍の男性と交際してきたが、中でも一番どっぷりとハマったのが台湾人男性だ

数人と付き合ってかなり驚いたのが、全員食事の際に……エビの殻を剥いてくれて、ステーキは肉を食べやすいサイズにカットしてくれること。勿論日本ではエビの殻は自分で剥いていたし、肉も当たり前のようにナイフでカットして食べていたので、これにはかなり面食らってしまった。

台湾ではデートの送り迎えをしてくれるのも当たり前で、上着やバッグも男性が持ってくれたり、私個人の長時間のちょっと面倒くさい買い物にも真剣に付き合ってくれ……女性にとっては至れり尽くせりの状態だ。バイクのヘルメットも頭にカポッと被せてくれた後に、留め具までカチッとしてくれる(笑)。

「何て過保護なんだろう……」

日本人男性しかお付き合いの経験がない女性は、その甲斐甲斐しいほどの優しさやレディファーストな立ち振る舞いにハートを射抜かれる確率が高い。もし外見もタイプだったらもう完落ち……。

また、交際前の日本人男性とデートした場合には支払いの際、女性側が少し財布を出す素振りをすることは日本では一般的な振る舞いではあるが、台湾ではそんな素振りは全く必要ない。台湾人はメンツを最も大事にする文化なので、私が台湾人男性と初めてのデートの時、奢ってもらうつもりなんてなくお会計の際に財布を出したら、男性に怒られたことがある。

アートと歴史が混在する台北の「華山1914文創園区」。写真提供/歩りえこ