つらい過去を乗り越えたキアヌ

彼のこうした姿勢は、若い頃に経験した苦労や悲しい出来事が影響しているのではないかと言われている。3歳の頃に父親が家族を捨てて出ていき、母親が再婚するたびに世界各地を転々としながら過ごした。俳優になったあとも、20代の頃に親友だったリヴァー・フェニックスに先立たれ、30代のときに自分との子を身ごもったこともある元恋人(残念ながら、お腹の子は死産。その後、友人関係に)を事故で亡くしている。

そんななか、10代の頃から白血病を患う妹のサポートを続けてきたキアヌ。収入の多くを慈善団体に寄付し、小児病院やがん治療の研究のための慈善団体を設立したのも彼女のためだ。慈善団体に自分の名を冠さなかったので、このことは最近まで広く知られていなかったそうだが、こうしたエピソードもキアヌらしい。

恋人のアレクサンドラと(2019年)〔PHOTO〕Getty Images

大スターでも飾らず、人の痛みに寄り添い続けるキアヌ。そんな彼に幸せになってほしいという、世界中の人の思いが通じたのだろう。2019年頃から、アーティストのアレクサンドラ・グラント(47歳)との仲睦まじい姿が公の場で見られるようになった。自分より20歳以上年下の女性をパートナーに選ぶハリウッド俳優が多い中、自分と近い年齢の、同じ志をもった女性と交際している点も好感がもてる。

今年の12月に『マトリックス4』が公開予定のキアヌ。年末には世界中でまたキアヌ・フィーバーが起こることだろう。