「世界で一番いい人ランキング」があったら、1位になるのはきっとキアヌ・リーブス(56歳)だろう。

昨年のアカデミー賞のレッドカーペットで母親をエスコートし、また一つ「いい人伝説」をつくったキアヌ〔PHOTO〕Getty Images

「マトリックス」シリーズや「ジョン・ウィック」シリーズなどのアクション大作で成功を収め、総資産は300億円以上と噂されるほどのスターなのに、着古した服を身にまとい、移動には地下鉄を利用し、行く先々で親切や人助けをし、街中のベンチや道端で一人寂しげにサンドイッチを食べたりするのである。そんな姿が「サッド・キアヌ」としてネットミーム化したときも、嫌がるどころか「誰も傷つけないし、良質で健全なおもしろさがある」というコメントを残している。

まるで天が遣わしたのではないかと思うほどいい人なキアヌ。そのスゴすぎるエピソードを改めて紹介したい。

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欲がなさすぎる

紙パックの水を購入する、地球にも優しいキアヌ。2016年、マンハッタンにて〔PHOTO〕Getty Images

・『ディアボロス/悪魔の扉』(1997年)でアル・パチーノをキャスティングできるよう、自分のギャラの削減をプロデューサーに申し出た。

・スポーツ映画『リプレイスメント』(2000年)ではジーン・ハックマンと共演するために上記と同じことをした。

・「マトリックス」シリーズにおいて自分の出演料のほとんどを特殊効果の予算に回し、スタントチーム全員にハーレー・ダビッドソンをプレゼント。

歩く親切

パリの道端で物乞いをする女性に寄付するキアヌ〔PHOTO〕Getty Images

・ニューヨークの地下鉄でそばにいた荷物の多い女性に席を譲った。このとき、その様子を撮っていた女性がネット上に動画をアップし、話題になった。

・キアヌがバイクで移動中、車が故障した女性に遭遇し、車を押してあげた。実はその女性は駆け出しの頃の女優、オクタビア・スペンサーで、彼女は2014年に出演したトーク番組「The Meredith Vieira Show』でこのエピソードについて明かしている。

・車椅子に乗った見知らぬ男性に、『ジョン・ウィック』の撮影時に撮った写真を自分の携帯で見せながら、1時間もかけて視覚効果の説明をした(『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』の脚本家のインタビューより)。

※他にも世界各地でさまざまなエピソードがある。

LGBTに配慮

故リヴァー・フェニックスと共演した青春映画『マイ・プライベート・アイダホ』(1991)が同性愛をテーマの一つにしていたこと、また浮いた噂があまりなかったことから、メディアからゲイではないかと聞かれることがたびたびあったキアヌ。

『Vanity fair』誌(1995年8月号)でも同様の質問をされ、「さあどうだろうね」と濁しつつ、「ゲイであること自体は悪いことでもなんでもないだろ。なのにぼくが否定したら、批判するのと同じじゃないか」と答えた。LGBTに対する理解がいまほど進んでいなかった90年代だからなされた質問だといえるが、当時からLGBTに対して配慮した回答をしていたキアヌはさすがだ。