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なぜ会食接待事件は起きたか…東北新社「昭和の時代感覚」の根本原因

創業者フィクサー植村伴次郎の正体

「役人接待の社内ルールもなければ、外資規制をクリアするための資本政策もない。コンプライアンス(法令遵守)とガバナンス(統治)なき企業体質に国民は呆れたと思いますが、それが東北新社という会社。植村伴次郎商店のままであったことが、今回の事件の原因なんです」(東北新社関係者)

衆参両院で繰り広げられた中島信也・東北新社社長の参考人招致は、東北新社が洗練された巧みな供応接待で総務官僚を意に沿わせるというより、役人を飲ませ食わせの泥臭い共犯関係に持ち込むことによって、以心伝心の“目こぼし”を狙うという同社の「昭和の時代感覚」を感じさせるものだった。

中島信也・東北新社社長(東北新社Webサイトより)
 

その体質を築き上げたのは、2019年10月、90歳で亡くなった創業者の植村伴次郎氏である。菅義偉首相の長男・正剛氏らによる総務官僚接待事件の発覚以降、創業者の名は「首相と同じ秋田出身で、20年来の仲であることが、献金(長男の徹元社長分を含め500万円)と正剛氏の好待遇引き受けにつながった」として伝えられるだけだ。

だが、それだけでは事件の本質は見えてこない。

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