「外国語習得の極意」を、池上彰と元総理通訳が伝授!

池上彰×中川浩一(前編)
池上彰×中川浩一

中川 池上さんが仰った、取材に行って話さざるを得ない状況っていうのは、私が否が応でもアラビア語でプレゼンしなきゃならなかった状況と一緒ですよね。インプットの前に、アウトプットが大前提としてある

 

今、池上さん、パーティーの話をされましたけど、もともと帰国子女で「英語脳」がある方は別として、結局、最後は何を話すかなので、「日本語」の勝負になる、やっぱり中身が問題なんです。よく、ネイティブみたいな発音をしないといけないって思っている人がいるじゃないですか。カタコトでいいっていうつもりはまったくないですけど、最後は何を話すかですから、そこから逆算した勉強の仕方がいいと思います。

だから学校でも、これやりなさいではなくて、今日はみんな何を話したいですか、じゃあ、それをみんなで英語にしていきましょう、っていう感じにすると、生徒もアクティブになって全然違ってくると思います。

池上彰氏(左)、中川浩一氏(右)

「アウトプットを意識したインプット」

池上 よく私は、「アウトプットを意識したインプット」って言うんですけど、これは中川さんの考え方と、とても近いんと思うんです。ニュースを解説していると、池上さんはどうしてそんなこと知ってるんですかって聞かれることがありますが、私だって、ただインプットしてるだけじゃ定着しません。人に説明しなければいけない、っていう義務感があるから、結果的にいろんなものが入ってくるんですよ。

たとえば、中東問題をテレビで子供たちにわかるように話さなければいけない、っていう課題があるから、必死になって勉強するわけです。ただ、なんとなく中東ってよくわからないから読んでみようでは、入ってこないですよ。常に「アウトプットを意識したインプット」だと思います。

中川 はい。それは外国語の学習も一緒ですよね。でも、日本人は、なぜか外国語になると、怖いもの、別世界のもの、と考えてしまう。その発想を変えていけば、もうちょっとハードルが下がると思うんですが。

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