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# 仕事 # 新型コロナウイルス

世の中は「クソどうでもいい仕事」で溢れている…コロナ禍で気づいてしまった人たち

誰にも必要とされない、 やる意味がない
自分の仕事には意味がない。世のため人のためにもなっていない。コロナ禍の中で、そんな事実にふと気づいてしまった人たちがいる。見渡せば、世間はそんな「クソどうでもいい仕事」ばかりで……。

どうでもいい管理職

こんな仕事のどこに意味があるんだ。なぜこんな無駄なことをしているんだ……。コロナ禍は、ある種の人々に、そんな残酷な真実を突き付けてしまった。

「管理職としての私の主な業務は、週3回ある会議に出席し、販売関係のデータを部下から集めて各部門に商品の売れ行きなどを通達、助言を行うというものです。自分ではマーケティングの最前線で指揮を執っているつもりでしたが、単なる思い込みに過ぎなかった」

そう語るのは千葉県在住で大手飲料メーカー社員の富田健太さん(仮名・50代)である。

「コロナ禍によって定例の会議がなくなってしまった。すると、販売データやその分析などは各部門長が部下の担当者とオンラインで直接やり取りして済ますようになり、私のやることはなくなった。

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実は必要とされていない、無駄な仕事だったと周りにもバレてしまい、いまやリストラ候補です」

コロナ禍の中で、『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』(デヴィッド・グレーバー著、岩波書店)という本がベストセラー入りしている。ブルシット・ジョブ=牛の便のように無駄な仕事という意味だ。

同書では文化人類学者である著者が、そんな無意味で誰の役にも立たない仕事が世界中で増えているのはなぜなのか、そこに存在する資本主義の矛盾とはなんなのか、などを論じている。

コロナ禍は世界の様相を変えてしまった。各国は繰り返し厳格なロックダウン措置などを行い、気軽に外を出歩き、人と接することが禁じられるようになった。それは2回にわたる緊急事態宣言を経験した日本も例外ではない。

その結果、気づいてしまったのである。

「毎日出勤して自分が行っていた仕事は、実はなんの意味もなかったのではないか」

世の中は文字通り、「クソどうでもいい仕事」に溢れていた。

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