抗生物質にまみれ…日本のニワトリが辿る「悲劇」をご存知ですか?

目を背けてはならない
週刊現代 プロフィール

「『廃鶏』となった採卵鶏は、ブロイラーに比べて身体が小さく、肉としての価値が低い。そのため、最後の扱われ方も酷いのです。

バタリーケージよりさらに狭いケージにギュウギュウに押し詰められ、処理場へ運ばれます。そこで、最大で3日間ほど、餌も水も与えられず放置される場合もあります」

ボロボロとなった採卵鶏は、最後まで苦しめられるのだ。廃鶏の肉は、主に缶詰やチキンエキスなどの加工食品となる。堀越氏が続ける。

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「私は廃鶏の問題について'18年の予算委員会分科会で農水省に質問をしました。それを受けて農水省は廃鶏の処理が円滑に進むように、計画的に出荷するよう通知を出しましたが、まだ十分に改善されていないようです」

ニワトリが日本に渡来したのは、弥生時代と言われている。鶏肉、卵と日本人の食生活は深くつながっており、食べること自体は仕方がないと言える。

しかし、現在の卵や鶏肉がどうやって私たちの食卓に運ばれてくるかは、知っておかなくてはならない。前出・細川氏が語る。

「日本の家畜福祉はWAP(世界動物保護協会)が調査した動物保護指数では、最低ランクの『G』評価となっています。完全にガラパゴス化していると言えるでしょう。

 

劣悪な環境で飼育された鶏は健康とは言い難く、その肉や卵は動物福祉の問題に留まりません。自分が食べているものがどういう環境で生まれたものなのか、いま一度考えて欲しいと思います」

毎日のように口にするものの不都合な真実から、目を背けてはならない。

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