抗生物質にまみれ…日本のニワトリが辿る「悲劇」をご存知ですか?

目を背けてはならない
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しかし、日本ではシミのある部分はカットしてしまえばいいという考え方です。丸鶏出荷となると、生産者の側も綺麗に育ててあげなくてはならないという意識が働きますが、日本の場合はそれがないのです」

過酷な環境で、ブロイラーに求められているのは「とにかく効率的に、大きくなる」ということだけだ。

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鶏舎の中がろうそくを灯した程度の明るさしかないのにも理由がある。以前はより多くエサを食べさせるため、一日20時間以上も煌々と明かりを灯す手法が主流だった。

しかし、現在では鶏舎を暗くすることで鶏のエネルギーロスを抑える方が「生産的」とされ、このやり方を行う業者が多いという。

日本女子大学家政学部教授の細川幸一氏が話す。

「ブロイラーはできるかぎり早く、大きく育つように品種改良されています。体重が負荷となり、自重で足の骨が折れてしまう鶏も出てきてしまうのです」

過度な品種改良の結果、成長するにつれて、異常に胸の部分が発達してしまい、ひっくり返って元に戻れなくなる鶏もいる。

「ブロイラーは一日平均で、60グラム体重が増えます。人間が急激に太ると身体に負荷がかかるように、鶏も同様に身体に影響が出ます。腹部にリンパ液が溜まる腹水症や心臓や肺に負担がかかることによる突然死などが報告されています」(前出・佐藤氏)

 

NPO法人「食品と暮らしの安全基金」代表の小若順一氏は「エサに混ぜられる抗生物質も大きな問題だ」と警鐘を鳴らす。

「ブロイラーは病気になりやすいという理由で抗生物質が与えられますが、これは成長促進の目的もあります。抗生物質を投与すると、鶏が短期間で太るため、エサ代などの節約になるからです。

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