©2020映画「五代友厚」製作委員会

『天外者』脚本家の小松江里子さん「三浦春馬さんは“孤高の人”というイメージ」

この物語だけの「五代友厚像」ができた

独立系プロダクションが制作、配給した1本の時代劇映画が、公開から3カ月を過ぎた現在も異例のロングランを続けている。

明治維新後、実業家として数々の事業を立ち上げ、本拠地とした大阪では「大阪経済の父」として今も称えられる五代友厚(ごだい・ともあつ)。その青春と生涯を描いた『天外者(てんがらもん)』は、昨年12月11日の公開以降順調に客足を伸ばし、現在も全国で上映中。五代友厚役で主演を務めた三浦春馬の活躍を観るために、繰り返し足を運ぶファンも多い。

2020年度の『キネマ旬報ベスト・テン』読者選出日本映画ベスト・テン第1位にも選出されたこの作品の魅力、そして衰えない引力とは。脚本を手がけ、同作のノベライズを上梓した小松江里子氏に聞いた。

【構成:大谷道子】

脚本家の小松江里子さん(撮影:赤松洋太)
 

英傑たちが幕末の長崎で過ごした「空白の半年間」

映画のタイトルとなった『天外者(てんがらもん)』は、薩摩弁で「凄まじい才能を持つ者」。脚本を構想中の小松江里子氏が、監督・田中光敏氏らと執筆に向け相談を重ねていた中で、タイトルとして浮上したという。

「いろんなタイトル候補があった中で、薩摩の言葉で何かないだろうか……と探して見つけたのが『天外者』。本当はひらがなで『てんがらもん』と書くところに、この漢字を当てたんじゃないかと思います。

でも、天才的な頭脳と感性を持つ五代に、宇宙的なスケールを感じさせる“天の外の者”という字はすごくしっくりくると思って。幕末、そして明治維新の動乱の時代の中、彼は島国日本の視点じゃなく、もっと広い視線で世の中を見渡していたはずですから」

左・五代友厚(三浦春馬)、右・坂本龍馬(三浦翔平) ©2020映画「五代友厚」製作委員会

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