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今日は「マヌルネコの日」…ネコ科最古の動物のかわいい“しっぽ”の特徴とは?

科学 今日はこんな日

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

 最も古いネコ科動物

今日、4月23日は「国際マヌルネコの日」です。この「マヌルネコの日」が制定されたのは2019年と最近のことで、マヌルネコ保全同盟(PICA)によって「マヌルネコのことを知り、その保全や住環境について興味を持ってもらう」という目的で定められました。

「そもそも、マヌルネコとは何?」という方も多いと思うのでご説明しましょう。

マヌルネコはモンゴル語で「小さな山猫」という意味の名を持つ、中央アジアの高地や乾燥地帯に生息するネコ科の動物です。

岩場で休むマヌルネコ photo by iStock 

一説によるとマヌルネコはネコ科生物の中で最も早く現生のネコ科動物から分岐したと考えられており、「最も古いネコ科動物」としても知られています。

その顔は私たちのよく知るイエネコと比べると平らで、耳も横向きについています。これは彼らの生息する岩場で敵に見つからないようにするためであり、岩場から少し顔を上げれば敵の様子が見えるように目も顔の上側についています。

また、その特徴的な輪っか状の模様がついた尻尾は狩りの際に敵の注意をそらすことに使われます。

マヌルネコ photo by iStock

ずんぐりとしたその見た目に反して、マヌルネコは木登り上手で、動物園などにおけるマヌルネコの住環境には木がたくさん植えられていることもあります。

さて、現在、マヌルネコは絶滅の危機に瀕しています。野生でも確認できる個体数は少なくなり、環境省のレッドリストでは「準絶滅危惧種」に指定されています。

実感が湧きにくいですが、2020年の12月にアルメニアで100年ぶりにマヌルネコが発見されたことが世界的なニュースになったことを考えると、どれだけ珍しい生き物なのかがわかります。

我々にできることはあまりないのかもしれませんが、この記事でマヌルネコに興味を持たれた方は、動物園に行ってマヌルネコについてさらに詳しく知り、愛嬌ある彼らが絶滅しないようにいろいろなことを考えるのも悪くないのでしょうか。

マヌルネコの見られる動物園は

もちろん、現状で動物園が営業しているかを確認の上、感染症対策を忘れないことを最優先にしましょう。動画投稿サイトでは那須どうぶつ王国がマヌルネコの動画をあげているのでそちらをご覧になっても良いと思います。

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日本でマヌルネコを展示している動物園は以下の通りです。

旭山動物園(北海道)
那須どうぶつ王国(栃木県)
埼玉県こども動物自然公園(埼玉県)
上野動物園(東京都)
東山動植物園(愛知県)
王子動物園(兵庫県)
神戸どうぶつ王国(兵庫県)

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