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上京者が「東京」で暮らす「寂しさと貧しさ」を、コロナは浮き彫りにしたのかもしれない

首都圏で緊急事態宣言がまた延長された。新型コロナウィルス感染拡大防止のためにはやむを得ないとする声も多いが、長引く時短や自粛要請に悲鳴をあげる飲食業界や観光・旅行業界を筆頭に経済的ダメージが懸念される。

ただ、国や自治体による経済的援助もあり、企業の倒産や失業率は低く抑えられている。これはこれで先々の大幅増税が懸念される大問題なのだが、喫緊の問題として、1年以上にわたるコロナ禍は私たちに新たな危機をもたらしている。

それは孤独・孤立による「寂しさ」である。国も担当大臣を新設するなど対策に動き始めたが、寂しさは個人が感じる心の問題だけに、特別定額給付金のようにバラまけば済むものではない。また、とりわけ、上京してきた社会人、東京に暮らす人が孤独や寂しさ、貧しさを痛感する機会が多かったのではないだろうか。

個人としてはどう捉えどう対処していけばよいのか。職場のコミュニケーションに詳しい人材育成支援企業(株)FeelWorks代表取締役の前川孝雄氏が考察する。

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在宅勤務で孤立する若手社会人たち

「就職で親元を離れて東京に出てきて一人暮らしを始めたのですが、この1年ずっと在宅勤務です。仕事のやりとりは全部チャットやテレビ会議などオンラインで済みますし、引っ越しする必要はなかったのかなと思っています。何よりつらいのは、家族もいないので、一日誰とも話さずに狭い部屋で過ごすことも少なくないことです。最近、仕事やキャリアの目標もわからなくなってきて、これからを考えると不安で仕方がないんです。いったいこれからどうなっていくんだろうって」

ある若手社会人から聞いた悩みだ。他人ごととは思えない人も多いのではないだろうか。

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