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地震が心配で不眠に…自粛でイライラ…その症状「災害不調」じゃないですか?

生活習慣病の専門家が解き明かす
地震が来るかと思うと心配で眠れない…、コロナを気にして1日に何度も手を洗ってしまい手荒れに…。こういった症状に心当たりはないだろうか? このように「災害後に生じる、診断がつかない不調」を、生活習慣病の専門家である工藤孝文氏は「災害不調」と呼ぶ。新刊『災害不調』から、工藤氏の元を訪れた患者さんたちの症例を、一部編集のうえで紹介する。
 

災害は「誰のせいでもない」

災害には、誰のせいでもなく起こる、という特徴があります。

相次ぐ豪雨災害、新型コロナウイルスの脅威、直下型地震への恐怖……。異常気象、天災、感染症といったものは、特定の個人がコントロールできるものではありません。誰のせいでもなく、ある日突然起こる不測の事態だからこそ、体験した人はいっそう苦しむことになります。

なぜなら、悩みを解決するための道筋がつけにくくなり、堂々巡りの思考に陥りやすくなるからです。「なんで俺が?」「どうして私だけが?」と思い、落としどころが見つけられません。どうやって気持ちを鎮めたらいいのか、混乱だけが膨らみます。

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災害不調を訴える患者さんに何か傾向はあるでしょうか。私のクリニックを訪れる患者さんに関していえば、どちらかといえば男性より女性に多いです。男性では50代から70代の方がメインです。定年を間近に控えた方や、あるいは定年後に被災された方で経済面、老後の心配から不安神経症、老人性うつを発症するようなケースも比較的多く見られます。

ここで災害不調をより具体的に知っていただくために、私が実際に接した患者さんの例を少し紹介したいと思います。

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