小室哲哉・KEIKOさん夫妻の離婚報道に、高次脳機能障害の僕が感じたこと

障害特性を「ないもの」にするな
鈴木 大介 プロフィール

なにせ、ちょっとした些細な出来事で、ちょっと感情のアクセルを踏んだだけで、荒れ狂う怒りのF1エンジン! けれど暴言や暴力や破壊をしてはならないと思う当事者だから、なんとかその行動を起こさないように耐えている。F1のエンジンを軽自動車のブレーキで必死に抑えようと、限界まで我慢をしている。

こんなことで、こんな場所で、大声を出してはならない。殴ってはならない。ものを叩いてもならない。

そんな必死な抑制の中、話せば声は震え、唇もわななき、手も震えて膝が笑う。

それでも必死に行動が暴発しないように抑えることには、煮え湯を口に含み続けて耐えるような、大きな苦痛を伴う。

こんなにも我慢して我慢して暴発を抑えているのに「我がままになるだと!?」

これが、当事者の本音なのだ。

 

家族の苦しさ、当事者の自罰感情

これが易怒性という特性。こんな特性を抱えた当事者が家庭を崩壊させることが多いのは、容易に想像ができると思う。易怒による感情のサイズや抑制の強さ、さらに易怒以外で残る障害特性は当事者によって違うから、家庭内で起きる現象にもいくつかのケースはある。例えば、

1. 怒りをうちに収め続けて、当事者側がうつ症状に至ってしまうケース。
2. 怒りを暴力や暴言にしてしまい、家族が被害を受けるケース。
3. 怒りを暴力や暴言にしてしまうが、当事者にその間の記憶が残らないケース。
4. 上記が自身の障害特性から起きていることを理解できないケース。

等々。

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