2021.03.14
# 日本株

株価の歴史的推移からわかることーバブルは必ずオーバーシュートする

世界の低迷期に日本は成長するものだが

「なんて馬鹿なんだ」

考えて見れば、「バブル」というのは必ず「適正」な値を外れた状態だ。しかし、「適正」ということを見定めるのは簡単ではない。

特にその時代を生きている人々が、「自分の時代」を客観的に見つめることは難しい。「バブルがバブルであることは『歴史』になってはじめてわかる」と言われる由縁だ。

by Gettyimages

古くはオランダのチューリップバブルやバブルの語源ともなったと言われる南海泡沫事件、さらには日本の80年代バブルを「歴史的」に見れば、「なんて馬鹿なんだ」ということになるが、「自分の時代」を生きる人々にはそれが分からなかったのだ。現在、「自分の時代」を生きる人々が、後世の人々から「なんて馬鹿なんだ」と言われることはあり得る。

バブルの原因には色々あるが、近年のバブルは、2月8日の記事「コロナ危機で、じつは『銀行預金』より『株』が安全になりそうなワケ」や3月13日公開の「最強通貨・ドル、じつは間もなく『紙くず』になるかもしれないワケ…!」で触れた1971年のニクソンショック(金とドルの交換停止による「事実上の金本位制」放棄)の影響が大きい。

つまり、「金本位制」という物理的制約が消え、いくらでも輪転機を回すことができるようになったことが、「バブル多発」に大きな影響を与えているということだ。

もうひとつは、人々が「恐怖の大王」に支配されているということである。日本の1980年代バブルの遠因は、1973年の第1次オイルショックと1979年の第2次オイルショックにあると言われる。

この未曽有の社会的・経済的混乱における「恐怖の大王」の印象があまりにも強く、「金利引き上げによる景気後退」を恐れるあまり機動的な引き締めができず、バブルを招いてしまったということだ。

今回の世界的パンデミックによって「コロナ・バラマキ」が行われているが、各国政府が機動的に引き締め政策に転換するのはかなり難しい。政治家というのは国民の選挙で選ばれるが、国民が「恐怖の大王」におびえているからだ。さらにいわゆる「中央銀行の独立性」は弱まる傾向にあり「通貨の番人」(通貨の価値を維持するため極力インフレを起こさないようにする)の役割もほとんど果たしていない。

現状を見る限り「オ―バーシュート」が最後の最後まで行きつかないと、世界的バブルは終わらない可能性がかなりある。ただし、何かのきっかけで突然バブルが崩壊することもあるから、バフェットが述べるように「危機に常に備える」べきであると考える。

 

しかし、そのようなバブル経済の中で、日本や米国を始めとする各国の実態経済が、それぞれ別のベクトルを向いていることには注意しなければならない。

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