アニメ『呪術廻戦』の公式Twitterより(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

『呪術廻戦』は「死」をどう描いているか、『鬼滅』『チェンソーマン』との決定的な違い

※本稿は『呪術廻戦』のストーリーの核心に触れる部分を含みます。

死を描く『鬼滅』『チェンソー』『呪術』

近年の「週刊少年ジャンプ」で連載されている『鬼滅の刃』、『チェンソーマン』、『呪術廻戦』、『アンデッドアンラック』等々を読んでいると、次のような印象を受けます。

これらの作品は、たしかに、いかにも「ジャンプ」らしい王道のバトルマンガの系譜を引き継いでいます。しかしそこでは、キャラクターたちのおびただしい死が積み重なり、毎号毎号、憂鬱な展開のインフレを競い合っているかのようです。こうした暗鬱な作品たちが「少年誌」と銘打った「ジャンプ」に毎週掲載され、しかもそれが青年や大人だけではなく、小学生たちにも(特に『鬼滅の刃』『呪術廻戦』)共感をもって読まれている現代の世相とは、いったい何なのか。

 

人間たちが無意味にあっけなく死んでいくのは、自然法則のように当然なことであり、普通のことだ。これらの作品は、まるでそうしたメッセージを読者に伝えているかのようです。この残酷で理不尽な世界に対する、根本的な諦念というか達観のようなものが感じられます。

たとえば『鬼滅の刃』は努力の果ての残酷な死を。『呪術廻戦』は悪意を煮詰めた嘲弄的な死を。『チェンソーマン』はチェーンスモーカーが煙草を吸うような軽すぎる死を。『アンデッドアンラック』では、ある日唐突に自分の手で親愛な家族を殺してしまうという加害的な死を――作品ごとに人間の死に対する意味付けは異なりますが、キャラクターたちがあまりにもあっけなく死に過ぎている、次々と死んでしまう、という共通点があります。

現代の若者や小学生たちは、こうした憂鬱で陰惨な作品をどのような気持ちで受け止め、どんな想いで読んでいるのか。その点が気になります。

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