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スズキ・ジムニー、契約から1年経っても納車されない「5つの理由」

発売から2年半経過しているのに…
渡辺 陽一郎 プロフィール

割安感がある価格設定

特に最近は地球温暖化の影響で、短期間で大量の降雪に見舞われる頻度が高まったという。温暖化では積雪が減ると思われがちだが、実際は気温の上昇によって蒸発する水分も増えるから、むしろ降雪が増える懸念の方が大きい。

自動車メーカーの開発者も「以前に比べて、車両の天井部分に積もる雪の量が増えたから、ルーフパネルなどを補強している」と述べる。降雪量の増加と、さらに自然災害の頻発なども、雪道や悪路を走りやすいジムニーの需要を増やした。

 

ジムニーの納期が長い理由(5):SUVの中でも特に求めやすい価格設定

最近のクルマでは、安全装備、運転支援機能、低燃費技術などが幅広く充実して好ましいが、その分だけ価格も上昇した。

例えば2000年代の初頭に販売された初代ハリアーは、2.4Lエンジンを搭載する2WDの価格が240〜270万円だったが、現行型は2Lエンジンの2WDが299〜423万円だ。売れ筋グレードの2WD・Gが341万円だから、ハリアーの価格は約20年間で1.3倍に高まった。

ほかの車種も同様で、日本の新車価格は、過去20年間で1.2〜1.4倍に達している。その一方で、平均所得は1990年代の後半をピークに下がっている。直近では上昇傾向も見られるが、20年前の水準には戻っていない。クルマが値上げされて所得は下がった結果、小さな車種への乗り替えも進んだ。

ジムニーも約20年前のXC(4速AT)は150万円で、現行XCは187万5500円だから1.3倍になったが、元々の価格が安いから現行型も200万円は超えない。クルマの価格が全般的に高まった結果、ジムニーの割安感が強調されたことも、売れ行きが伸びた要因だ。

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