まずは「猫じゃらしの達人」を目指す

立ち姿の猫を撮る上で最も一番大切にしているのは、猫に楽しんでもらうことです。そのため一緒に遊ぶ時間は「朝または夕方」にしています。なぜなら猫は日中ほとんど寝ているからです。「よく寝る子」だから「寝子(ねこ)」と呼ばれるほどよく寝ます。猫が活発に活動している時間(朝と夕)はよく遊ぶので、その時にカメラを向ける。猫ファーストの精神を忘れてはいけません

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そして、「猫じゃらしの達人」になるには、猫の好みの猫じゃらしを見つけることから始まります。なぜなら「猫じゃらし」には多くの種類があり、猫によって好みが異なるからです。棒の先に羽根が付いたタイプや棒の先から伸びた紐の先に獲物が付いた釣り竿タイプ。その棒に付いた紐がゴムになっているもの……などなど。こればかりは、一緒に遊んで試してみるしかないので、失敗もありますが、根気よく探せば必ずお気に入りは見つかるはずです。

こんな感じで撮影しています。猫が手をのばせば手が届きそうな位置で興味を誘います。写真/中川ちさ

好みのタイプが見つかったら、次は猫じゃらしの動かし方です。この動かし方で反応は大きく変わります。「立ち姿」を撮るには、猫がちょっと手を伸ばせば届きそうな位置で上下に揺らします

猫が猫じゃらしを見つめて、ヒゲが生えている口元がプクッと膨らんできたら、遊びモードなった証拠。猫じゃらしを掴みたくて立ち上がります。立っている時間は個体差があるので、決定的瞬間を撮り逃さないためには連写機能を使うと便利です。奇跡の一枚は、猫と遊びながら何千回もシャッターを切った中から、生まれるのです。

猫じゃらしを取り損ねた瞬間。ちょっとあわてているようです。猫じゃらしが写り込んでも楽しそうな写真が撮影できます。写真/中川ちさ

ひとりで撮影するときには、片手で猫じゃらしを動かし、もう片方の手でシャッターを切ります。片手で猫じゃらしを操るのは大変なので、コントロールがしやすい短い柄の猫じゃらしをお勧めです。

2人で撮る時は、猫じゃらしを操る人と撮る人に分かれます。その場合シャッターを切ることに集中できますが、猫じゃらしを持っている人が写真に映り込んで、猫を隠すこともあります。事前に立ち位置とカメラを向ける方向を相談しておくと、取り逃がしが少なくなるはずです。