【スナック千代子へいらっしゃい #17 若い娘の涙はこわい

子育ての切なさを2児のママで「スナック千代子」のママ、ピスタ千代子がつぶやく4コマ漫画連載「スナック千代子へいらっしゃい」(毎月第1・3日曜日に配信)。今回は、叱っている途中で娘に泣かれてしまった千代子さん。思わず心をかき乱されてしまった、娘の言葉とは?(漫画は次ページに掲載
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涙を使いこなす娘

「涙は女の武器」だとかなんとか、昔からよく言われていることではあるけれど、涙を流して得したことなんてひとつもないし、もし自分が泣かれたら、「あ、もうまともな話し合いできないわ」としか思わないので、「涙を武器として使いこなす女」は都市伝説か、漫画の中のみに生息するものだと思っていました。

まさか本当に存在し、しかも自分が産むなんて……。叱られて泣く3歳の娘を見て、頭の中にそんなことが浮かんでいました。

そして知った、「女(娘)の涙」に翻弄される心地のよさ。 涙くらいで気持ちを流されはしまいぞと強く心に決めていても、つい気持ちが揺らいでしまう。だって、目の前にいるのは世界でいちばん愛している娘なのですから。

「泣いたらかわいい顔が台無しだよ」なんてことすら言えない。泣き顔もかわいいから、なんなら写真を撮りたい。でも叱っている時は我慢。そんな葛藤に身悶えしながら厳しく自分を律し、譲れないところを心を鬼にして叱る。でも、注意で済むようなことだったり、「一本とられた!」ってときはまあ、許しちゃう。

娘は理解しているのです。涙は自分を愛している相手にしか通用せず、しかもすべてが涙だけで押し通せるわけではないことを。でも、叱られ方がちょっとだけ軽くなったり、相手が笑って許してくれたりしたら儲けもんだな、と思っているのかもしれません。

涙は互いを知り尽くしたもの同士だからこそ成り立つ心理戦。私の日常に新たな楽しみが加わりました。涙を使いこなす女、いいじゃない。