舌を巻く「伏線」の連発…ドラマ『天国と地獄』の第7話に戦慄した理由

底の見えない深みがある
高堀 冬彦 プロフィール

どうして日曜劇場は強いか?

このドラマに限らず、最近の日曜劇場は強い。

昨年1月期は『テセウスの船』で全話平均世帯視聴率は約13.4%。同1月期の中でトップだった。新型コロナ禍によって同4月期は放送がなく、同7月期の『半沢直樹』は全話平均世帯視聴率が約24.7%。もちろん同期の中でトップだった。同10月期は『危険なビーナス』で全話平均世帯視聴率は約11.6%。こちらはトップこそ逃したものの、2位だった。

どうして日曜劇場は強いか? まず視聴者ターゲットとドラマがピタリと合致しているからだろう。ターゲットの期待通りのドラマをやっている。そのターゲットとはファミリーだ。

 

ターゲットがファミリーであることはスポンサーが「花王」「サントリー」「日本生命」「SUBARU」という、暮らしと密接に関わる企業であることからも分かるはず。日曜午後9時台という放送枠を考えてもうかがえる。

だから、最近は謎解きが多い。家族そろって楽しめるからだ。『天国と地獄』の場合、考察しようとすると子供には難解かも知れないが、深く考えずに見ても入れ替わりによる彩子の戸惑い、八巻(溝端淳平、31)のドジぶりなどが楽しめる。うまい構成だ。

『半沢直樹』も池井戸潤氏(57)の原作とは一味違い、ビジネス色は薄めてあり、勧善懲悪のバトルストーリーだった。

4月からは阿部寛(56)主演の『ドラゴン桜』が始まる。謎解きではないが、テーマは大学受験。家族共通の関心事だ。やはり強そうだ。

編集部からのお知らせ!

関連記事