舌を巻く「伏線」の連発…ドラマ『天国と地獄』の第7話に戦慄した理由

底の見えない深みがある
高堀 冬彦 プロフィール

虚業家への憎悪

東が漫画「暗闇の清掃人 φ」のストーリーに沿い、法で裁けぬ悪人を殺害したのは間違いない。貧しさが彼を狂わせた。朔也は第7話で親しい陸(柄本佑、34)に向かってこう言った。

「テメエの手を動かして、汗水流している奴が、ちゃんと報われなきゃいけないってことだよ」

運動靴すら買えなかったくらいなので、満足な教育も受けられなかったのではないか。だから悪知恵を生かし、不労所得を得る金満家を敵視するのだろう。これまでに殺された被害者には汚い方法で大金を得た過去がある。

TBS『日曜劇場 天国と地獄~サイコな2人~』HPより

朔也は膵臓を患い、余命いくばくもない。貧困によって満足な治療を受けられなかったのも影響しているかも知れない。事実、朔也は生活に余裕がない人が受ける無料定額医療制度を利用したことが第7話で分かっている。殺人が決して許されぬ行為なのは言うまでもないが、朔也が虚業家たちを憎悪するのもうなずける。

ちなみに第3話で殺害したゴルフ場開発業者の名前は四方。おそらく実父を騙した男だろう。

 

最終回までの主なポイントの1つは日高<外観は彩子、以下同>が朔也の凶行に関係しているかどうか。2人が会っていたのは間違いない。第7話で2人が居酒屋で会っていたこと、一緒に茜の故郷・奄美大島に行ったことが分かっている。太陽と月が入れ替わった伝説のある島だ。

その後、日高は朔也と連絡が取れなくなった。それは警視庁のデータベースで朔也を探していたことなどから分かる。日高は朔也の連続殺人を止めようとしていたのだろう。日高はシロだ。

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