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「年収アップを狙った転職」で後悔する人がしている「決定的な勘違い」

「お金」を目的にしてはいけない
新型コロナや働き方改革の影響で、大きく変貌しつつある私たちの労働環境。転職を考えている人も多いだろうが、著書『人事の超プロが本音で明かすアフターコロナの年収基準』を出版した西尾太氏によれば、「年収アップ」を目的に転職する人は、ほとんど失敗に終わるという。では、どうすれば転職を成功させることができるのか? 人事のプロの視点から、大切なことを教えてもらった。

年収は結果的に上がるもの

キャリアアップの方法は、今いる会社で昇進することだけではありません。「年収基準」と比較して自身の年収が低すぎる場合は、転職するのもひとつの方法です。

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ただし、転職サイトの求人広告によくある「転職で年収アップ」といったフレーズに惹かれて転職するのはすすめられません。

私はこれまで25年以上、人事の仕事にたずさわってきましたが、「年収アップを目的とした転職に成功した人」をほとんど見たことがありません。年収アップを目的としている転職希望者の採用を避けるのは、実は人事の世界の常識にもなっています。

なぜなら企業側と転職希望者のニーズが100%マッチすることはまずありません。

前職で得たスキルや経験が、転職先では活かせないケースが多々あります。転職先の会社が求めるニーズと転職希望者が求める方向性が大きくズレていて、長く続かない事例は本当に多く、企業側も前職以上の給与を払うことはかなりリスクが高いです。

では、転職を成功させるには、どうしたらよいのでしょうか?

それは、年収ではなく、「自分が本当にやりたいこと」を優先することです。年収を下げてでも自分がやりたいことをするのが、実は転職を成功させる最善の方法なのです。

 

「あなたの希望年収は800万ということですが、当社では600万になります」

面接でこのようにいわれたときに、「それでもやりたい」という人が転職に成功し、一時的には収入が下がっても、結果的には年収が上がっています。

「お金」だけが目的の転職は、まず成功しません。それどころか「年収」を目的化すると道を誤ります。これは私自身の実体験でもあります。

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