「耳を鉛筆で突き刺されたような…」帯状疱疹が引き起こす激痛と顔面麻痺の正体

林文子横浜市長も罹患

帯状疱疹に罹患したのち…

「左耳に突然、鉛筆を刺されたような痛さがあった」――2月10日、横浜市の林文子市長(74)は、帯状疱疹(たいじょうほうしん)による入院療養からの復帰記者会見でそう語った。

林市長が激痛に襲われたのは1月8日の夜。翌9日には、激痛に加えて顔に発疹が出るなどしたため、10日から入院。18日にいったん退院したものの再び激痛に襲われ、19日に別の病院で「帯状疱疹に伴う左顔面麻痺(まひ)」との診断を受けて再入院。顔面麻痺(まひ)になり一時はまぶたが閉じられなかったが、治療で全快し2月3日に退院して、2月10日からようやく公務復帰を果たした。

「耳に鉛筆を突き刺されたような」とはなんとも痛そうだが、その後の「まぶたが閉じられないほどの顔面麻痺」も恐ろしい。とりわけ衆人の前で話すことが多い公職者にとっては肝の冷える事態だったろう。林市長の体内で、一体何が起こっていたのか?

「最初の激痛は、三叉神経節にあった帯状疱疹ウイルスが活性化したことで引き起こされたもの。帯状疱疹の痛みです。退院直後の顔面神経麻痺や聴神経障害は、顔面神経節にあった帯状疱疹ウイルスの再活性化による『ラムゼイハント症候群』が引き起こしたものと考えられます」

和嶋浩一氏
 

そう解説してくれたのは歯科医師で『口腔顔面痛』の第一人者・和嶋浩一氏だ。口腔顔面痛は「歯痛、歯肉痛を含めて舌、口腔粘膜の痛みなど、口の中のいろいろな痛み、顎の痛み、顔の痛みなどの総称」で、ざっくり言うと顎から上、額から下の痛み全部を指す。

和嶋氏に、ラムゼイハント症候群についてさらに詳しく教えてもらった。

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