ユニクロ「値下げ」の衝撃…アパレル業界の「在庫問題」がいよいよ危なくなってきた!

小島 健輔 プロフィール

「消費」と「供給」のいびつな関係

消費の急減に対しアパレル業界はどの程度、供給を絞ったのだろうか。

財務省の貿易統計に拠れば、2020年の衣料品輸入数量は33億5965万点と前年から10.8%減少した。これには下着やナイティ、手袋やストールなども含まれ、キャミソールやTシャツ、ルームウエアなどアパレルと見極めにくい品目も多く誤差は避けられないが、うちアパレル製品は22億3300万点と10.5%の減少にとどまったと推計される。

国内生産のアパレル製品は0.2%減の5041万点で、輸入品の減少でシェアは2.2%と2019年の2.0%からわずかに上昇したが、長年の減少に歯止めが掛からないでいる。合計したアパレル製品供給数量は22億8340万点と前年から10.3%の減少にとどまり、アパレル消費の急減に供給の圧縮が追いついていない

アパレル購入点数は減るばかり… photo/iStock
 

家計調査の世帯あたりアパレル購入点数は前年から14.0%減の21.18点だったから、住民基本台帳に基づく2020年初の総世帯数5758万5300万(外国人世帯を除く)を掛けた国内総購入点数は12億1970万点と前年の14億0450万点から13.2%減少したと推計される。

結果、アパレルの総供給数量に対する国内総購入点数は53.4%(輸入衣料品に占めるアパレル比率を高くみると46.8%)と前年から1.8ポイント低下した。

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