「すべての出産は親のエゴ」という言葉

私が産後半年のころに出会った、川上美映子さんのきみは赤ちゃんという本に(この本は私の気持ちを書いているのじゃないかというくらい共感することが多くて、妊娠した友達に必ず勧める一冊です)、“おなかの赤んぼうは100%こちらの都合で作られた命で、100%こちらの都合で生まれてくる”という言葉がある。

これは出生前診断を受けるべきか悩んでいる川上さんに友人がかけた言葉の一部だそうなのだけれど、子育て中だった私にも刺さった。

また別の章の“すべての出産は親のエゴ”という言葉。だから産みたいと思う理由に優劣なんてないという文脈の中の言葉だったのだけど、子供を産み育てることって本当にそういうことだよなあと感じる。

青木さんが愛読する川上未映子さんの『きみは赤ちゃん』。写真提供/青木裕子
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頭に血が上っているときに「なんでこの子は……」なんて思ってしまうことがあるのだけれど、この子を産んで育てようと決めたのは私なのだ。こう考えると自己責任論みたいで、しばしばこの“責任”という言葉が母親を苦しめるのだと思うのだけど、でも「子育てってそういうもの」と割り切ることで幾分楽になるところもあるのではないかなと思う。