看護師の恵里さんは26 歳の時に、地元の小さな商店に勤める敬さんと結婚しましたが、敬さんは自分の稼いだ給料を、生活が苦しい自分の両親に渡すという困った行動を続けました。恵里さんが姑に直接電話をしても、事態は改善しません。そして、さらに驚くべきことが起きるのです…。
【前編】「26歳妻が絶句…夫の給料をむしり取る「モラハラ義母」、反発したら返ってきた「衝撃の一言」」
敬さんはその後も毎月お給料を実家に入れ、夫婦の生活費は恵里さんのお給料で賄いました。敬さんは当時の男性には珍しく家事を嫌がらずにする人で、実家の金銭問題さえなければ、夫婦仲も良く平穏な暮らしでした。
そんななか、恵里さんが第一子を妊娠します。恵里さんは嬉しくてすぐに敬さんに報告しました。敬さんも妊娠を喜びましたが、しかし、恵里さんが仕事を辞めてしまうのか、そちらのほうが気になるようでした。
恵里さんの病院は産休制度がありましたが、しかし当時、多くの同僚は妊娠すると退職していました。恵里さんも「ギリギリまで働いて、その後は退職し、数年は育児に専念したい」と考えていました。敬さんにもそう伝えたところ、また黙り込んでしまいます。敬さんの悩みは容易に想像できます。どう考えてもこれまでのような実家への援助が難しくなりますから。
「産休を取ることは考えないの?」
敬さんは言いました。義理の実家への援助の件は、恵里さんにとっても気の重い問題です。しかし子どもが産まれる以上、避けては通れません。
「私は、出産後しばらくは子育てに専念したい。今まで通りの援助を続けたら、子どもも私たちも生活して行けないよ」
「お義父さんやお義母さん、妹さんが一生懸命働いて、それでも生活が大変というなら援助も仕方ないけれど、そうではない状況で毎日必死に働いているあなたや私、何より子どもにしわ寄せが来るのはおかしいと思う」
恵里さんは言いますが、敬さんは黙り込むばかりです。