投資の神様・バフェットが「日本の商社」に投資した「本当の理由」がわかった…!

2021年の「手紙」をウラ読みしたら
大原 浩 プロフィール

アメリカンドリーム

さらに注目されるのが、バフェットの投資先を例に語るアメリカンドリームである。

まず、マリー・シーという女性が、ロサンジェルスに初めて小さな店を出し、今では大規模チェーンになったシーズ・キャンディ(米英語でキャンディはチョコレートも意味する)である。

次は1936年にグッドウィン夫妻によって創業された損害保険会社のGEICOである。今から約70年前のバフェットの学生時代に、この企業の将来性に目をつけた彼が電車を乗り継いでこの会社を突然訪問した。

予想外の来客であったにもかかわらず、たまたま事務所にいた役員がバフェットに会社の内容を詳しく説明してくれた逸話は有名だ。現在では、全米屈指の巨大自動車保険会社である。

また、バフェットの本拠地とも言えるオマハではネブラスカ・ファニチャーマートが有名だ。創業者のミセスBは、ロシア革命の時期に、先に米国に移住していた夫を単身追いかけ、数々の危険をくぐり抜けて、米国にわたった。ハリウッド映画の「風と共に去りぬ」の主人公(ヴィヴィアン・リー)のような「強い女」である。

彼女については、2019年1月25日の記事「バフェットが実践する『実力主義の終身雇用』こそが企業を再生する」を参照していただきたい。

いずれも、個人が少ない資本と限られたネットワークで創業した企業であり、現在も繁栄を続けている。

いわゆるベンチャー企業には投資をしないと明言しているバフェットだが、バフェットが投資する企業も元々はベンチャーであったことも良く理解している。

 

今回改めて、アメリカンドリームの話を持ち出したのには意味があると思う。現在成功している企業も創業初期の荒波を超えてきた。「危機であるように見えても、将来への飛躍のステップだ」というメッセージのように感じる。「夢を持って前へ進めば道は開ける」というわけだ。

これが、バフェットの「パンデミック」に対する考えの表明だと思う。

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