投資の神様・バフェットが「日本の商社」に投資した「本当の理由」がわかった…!

2021年の「手紙」をウラ読みしたら
大原 浩 プロフィール

日本の総合商社については?

バフェットが、日本の大手総合商社5社の株式を取得したと発表したことは話題を呼んだ。

しかし、手紙の中では、主要投資先15社の中に伊藤忠商事の名前が記載されているだけで、この件に関するコメントもまったく無い。

だが、注目されるのは「コングロマリット」としてのバークシャーについて述べている点である。

バークシャーの傘下企業は、グループとしての一体的行動を行うことがほとんど無く、それぞれ独立して自由に活動している。そのため「寄せ集め」と評される場合があることに反論したものだ。

一般的なコングロマリットは、経営層の事業拡大意欲を満たすために、「質の低いものを高値でつかんで泣きを見る」場合が多いし、傘下企業の経営に口出しを出すことも多いが、バークシャーは真逆だと主張する。厳選した優良企業にしか投資しないし、優秀な経営陣に任せるのだ。

総合商社の場合はどうであろうか?あくまで私見ではあるが、

・昨年9月4日の記事「バフェットが認めた『日本の強さ』の正体…5大商社株式取得に動いたワケ」

・9月16日の記事「結局、『総合商社』は何がスゴいのか?“投資の神様”バフェットはこう考える

・10月2日の記事「バフェットの『商社投資』で、生き残る日本企業の共通点がわかった…!」

を参照いただきたい。

基本的には5大総合商社とその傘下企業が、昨年4月14日の記事「コロナ危機で、じつは日本が『世界で一人勝ち』する時代がきそうなワケ」で述べたような、これからの日本の成長を「平均以上」に取り込めるとの判断だと思う。

バフェットは、「自分の分からないものには投資をしない」から、個別の日本企業ではなく、日本を代表する効率的なインデックスとして5大総合商社を選択したというわけだ。

 

しかし、実は日本独特の「コングロマリット」である総合商社という業態が、今後のバークシャーの「コングロマリット」としての将来の参考(あるいはサポート)になると考えている可能性も多分にあると思う。

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