高木紗友希とはどんなアイドルだったのか

正直なところ、高木紗友希について世間の認識の多くは「優里の彼女で、最近ハロプロを脱退したアイドル」くらいのものではないかと思います。
きっと数カ月、いや数週間もすればスキャンダルは忘れ去られ、誰も話題にすることはなくなるでしょう。
しかし、ハロー!プロジェクトのみならず、今後のジャパニーズアイドル業界にとって、高木紗友希のハロプロ脱退はもっと積極的に議論されるべき事象であると、僕は強く思うのです。

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その前に、高木紗友希とはどんなアイドルだったのかを振り返ってみましょう。

高木紗友希は、1997年生まれの23歳(2021年3月現在)。
現「ハロプロ研修生」の前身である「ハロプロエッグ」には12歳から在籍しており、芸歴11年のベテランです。
ハロー!プロジェクトのグループとして2013年に結成されたJuice=Juiceの初期メンバーに選ばれメジャーデビュー。
赤ちゃんのような童顔と、あっけらかんとした明るい性格で、グループのムードメーカーとして活躍しました。

特筆すべきは、その歌唱力。
ハロー!プロジェクトでも特に「実力派」と謳われるグループJuice=Juiceの歌唱力を牽引し、現役のハロー!プロジェクトメンバーの中で間違いなく歌唱力No.1だったのが高木紗友希なのです

2020年11月1日に放送されたテレビ朝日『関ジャム 完全燃SHOW』の企画「プロが選んだ令和のアイドル界スゴいボーカリスト10人」にも「歌うために生まれてきたアイドル」として紹介され、ハロー!プロジェクトに楽曲を多く提供するヒャダインこと前山田健一からは「この子は別格」と評されています。
2020年12月21日に生放送されたTBS『CDTVライブ!ライブ!クリスマススペシャル』でも、モーニング娘。'20(放送当時)の小田さくらと共に「ディズニーソングメドレー」の1曲を生披露しました。

言わば、つい最近までハロー!プロジェクトの歌唱力を背負って立つ存在として事務所から猛プッシュされていたメンバーだったわけです。

Juice=Juice オフィシャルYouTube/高木紗友希「逢いたくていま」カバー

実際のところ、恋愛のスキャンダルによって女性アイドルがステージを去った例は、過去にも数知れず。10年前なら、当然のこととして誰も疑問に思わなかったでしょう。
しかし近年、あらゆる多様性が認められ、女性の地位の向上や、働き方とライフスタイルの見直しが盛んに議論されています。
奇しくも、森喜朗 元首相の発言により「女性蔑視」「女性差別」が熱く議論されているタイミング。そして、ハロー!プロジェクトにとって押しも押されもせぬ存在だったメンバーによる恋愛スキャンダル。

令和3年の今、女性アイドルの恋愛に対してどんな決断が下されるのか、ファンだけでなく世間が固唾を飲んで見守っていましたが、結果として、歌唱力No.1メンバーだろうがなんだろうが「即刻脱退」という厳しい処罰を受ける結果となったのです。