イッセー尾形✕清武英利 「ナニワの借金王」の不思議な魅力

連続ドラマ「トッカイ」話題沸騰! バブル経済とその後始末について名優と原作者が語り合う
清武 英利 プロフィール

尾形 魅力を感じたんだろうなということを、(原作を)読んでいて感じたんですね。それだけ魅力ある人なんだなと思って現場に入ったら、衣装合わせで、また素晴らしいものを選んでくださったんです。夜の帝王からゴルフウェアまでね。メイクさんもきっちりオールバックにしてくれて。

また監督さんが褒め上手なんですよ。演技の後「ほんっとによかった」みたいに褒めるんで、それで乗るわけですよ。もっとやるぞ、とね。

連続ドラマW「トッカイ」より
 

清武 私もこの年になっても、編集者から褒められると嬉しいですもんね。私は長い間、叱る技術ばかりだったので。叱るというのは短期的にはものすごく人を従わせる力があるんですが、やっぱり褒められると嬉しい。

(イッセーさんも)褒められると嬉しいというのはびっくりだな。

大阪弁なら言えること

尾形 あこがれるし、褒められればうれしいし。そんなもんですよ、本当に。

役作りでは、いま言ったことのほかに、一番は大阪弁。喋るイントネーションとか、ニュアンスとか、やっぱりその人物(の本質)って声(に現れる)と思うんですね。それが大阪弁のなかに込められていると信じて。なんかこう、標準語で言えないことも言えるみたいなね。それで距離を持てるんですね、ボク自身と。だから、そっくりマネてやろうとしています。

金丸も、そうやっている自分を見ているんじゃないかな。自分自身を見ている距離感、それが先ほど言っていたチャーミングさなんだと。だから金丸は、いつも「カネだー」と言っているけど、それを見て笑っている自分がもう一人いるみたいなね。それが魅力なんじゃないかなと思いました。

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