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イッセー尾形✕清武英利 「ナニワの借金王」の不思議な魅力

連続ドラマ「トッカイ」話題沸騰! バブル経済とその後始末について名優と原作者が語り合う

――トッカイ記者クラブへようこそ。今日のお客様はナニワの不動産王・金丸岳雄を演じたイッセー尾形さんです。

尾形 トーク番組に出るのは初めてと言っていいんじゃないでしょうか。台本どおりやる役者なんで(笑)、台本がないと心もとないですね。清武さんとは2つ違い、出身も同じ九州。私は幼少期の一時、長崎の佐世保にいました。

左より司会の登坂淳一氏、清武氏、イッセー尾形氏(写真提供:WOWOW)
 

――バブルのころは。

尾形 30年前は私は39歳で、身体も、頭も一番充実している時期ですから。時代からこぼれ落ちた男の役をよくやっているし、時代にあんまり影響されないで生きてきた気もするんですけど。

それでも当時、(芝居を観に来た)お客さんのなかにボデコンを着た女性がいたと。それだけで話題になったことがありました。それと私はサラリーマン役でよく紺のスーツを着ていたんですけど、サラリーマンがイタカジだとかいって、イタリアンカジュアル? なんかちょっと肩が張ったようなのを着るようになって、あれが、いまから思えばバブルってやつだったかなと思いますね。

(今回の役は)「ナニワの借金王」というネーミングだけで惹かれるものがありましてね。借金王、アンチヒーロー。自分がぶわっと広がったような(気がする)。いままでは時代に負けた男や女、ちっちゃい仕事をしていますから。だからすごく魅力的で。

それでトッカイの本を読んで、そうするとどうも「借金王」に清武さんすこし肩入れしているなと(笑)。

隠し事をしているのがわかる

清武 するどい! ボクはバブルのときに社会部記者だったので、たくさんの借金王を見てきたんですよ。ギラギラしたところに惹きつけられるし、隠し事をしているのが明らかにわかる(笑)。尾形さんの演技を拝見して、芸者遊びをするところなんか、そのまま。下品でかわいいところとか。

銀行出身の超エリートの、住専社長さんを虜にするわけですよ。(社長のほうは)「俺は借金王を手なずけているんだ」と思っているんだけど、実は借金王に取り込まれている。そういう騙し合いを平気でやれる人格が面白いですよね。けっして肩入れしているわけじゃないんだけど(笑)。

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