日経平均が3万円をキープ…「割高」なのに株価が下がらない「本当の理由」…!

考えるべき「3つの要因」
加谷 珪一 プロフィール

緩やかであったとしてもインフレが発生した場合、現金や債券を保有していると損失を抱えてしまうため、投資家は資金の多くを株式や金などの代替資産にシフトせざるを得ない。思ったほどインフレが進まなかった場合でも、インフレで上昇しやすい銘柄が大きく下落するリスクは低いので、プロの投資家は、多少なりともインフレの懸念が発生した場合には、株を積極購入する。

この期待値はあくまで物価に対して向けられたものであって、必ずしも景気が良くなるという見通しが前提になっているわけではない。だが投資家にとっては景気の動向がどうあれ、インフレ時に現金保有は御法度なので、まずは代替資産を探すことになる。このところ金価格が大幅に上昇しているのもやはりインフレ懸念が原因と考えればスッキリするはずだ。

 

上がる要因の方が多いので結果として株価は下がらない

整理すると現時点における株式市場には、現在の株高について、1.金余りを背景としたバブルなので下落する、2.ポストコロナ社会が実現することで株価は下がらない、3.インフレになった場合には株価は下がらない、という3つの見方が交錯していることになる。

1の立場の投資家は基本的に「売り」だが、2と3の投資家は「買い」である。それぞれが綺麗に3分の1というわけではないが、売りが1に対して買いが2なので需給バランス上、株価は上がりやすくなる。これがなかなか株価が下がらない本当の理由である。

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