〔PHOTO〕iStock

日経平均が3万円をキープ…「割高」なのに株価が下がらない「本当の理由」…!

考えるべき「3つの要因」

日経平均株価がとうとう3万円の大台を超えた。コロナ危機で企業の業績が悪化しているにもかかわらず、株価だけが上昇していることに多くの人が疑念を抱いている。現時点の経済状況に比して株価が割高なのは事実だが、なぜ株価は大きく下がらないのだろうか。その理由は今の株式市場には3つの思惑が交錯しており、その綱引きが解消されないからである。

実体経済より相当割高

日経平均株価は2020年10月までは2万4000円前後で推移していたが、11月から急上昇を開始し、2021年1月には2万8000円台に突入。その後も値を上げ、とうとう2月16日に3万円を突破した。その後、株価は一旦、調整したが3万円前後を軸にした相場展開が続いている。

〔PHOTO〕iStock
 

日本の株価が急上昇したのは、米国株式市場の動きを後追いしているからである。ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は2020年3月にコロナ危機への懸念から大幅下落した後、一貫して上昇を続けており、市場最高値を更新した。コロナ危機後、日経平均株価は緩やかな上昇だったが、米国株の勢いがまったく衰えを見せなかったことから、その後、急激に値を上げる展開となっている。

日米両国ともコロナ危機によって企業の業績は悪化しており、日本における2020年(暦年)の実質GDP(国内総生産)成長率はマイナス4.8%、米国はマイナス3.5%となっている。こうした状況を考えれば、株価が上がる余地はほとんどないように思われる。

世界各国の金融市場には量的緩和策の影響で大量の余剰マネーが存在している。加えてコロナ危機で多くのプロジェクトが中止や延期となっており、短期的にも資金が行き場を失っている。こうした余剰マネーが株式市場に殺到した可能性は高く、そうだとすると、今の株高は金余りを背景としたバブルということになる。

編集部からのお知らせ!

関連記事