13歳のときのがっちゃん。ゲイパレードにて

これはなにかの冗談か…自閉症の息子が、アメリカで「警察につかまった」まさかの珍事件

自閉症がっちゃん(3)通報される

引越し先での「あーしまった!」

自閉症の子育ては毎回珍騒動が起きるので、深刻に悩まないで笑い飛ばすのが一番、と前回書いた(「自閉症の息子が「困った行為を繰り返すワケ」を考えて分かった、意外なこと」)。とはいってもその時はそうそう笑えない相当焦る事態も出てくる。

今回はそういった「がっちゃん珍事件」の中から散歩中にパトカーに捕まった話と警報機の話する。

我が家の自閉症である長男のがっちゃん(楽音・現在19歳)は、バリバリの自閉症だ。自閉症の特徴として一度擦り込んだらずっと繰り返すという特性がある。例えばこんな感じだ。

がっちゃんが4歳の時に、我が家はロスアンゼルスのウエストウッドにあるタウンハウスに引っ越した。タウンハウスとは一軒家のマンションのあいのこみたいなもので、同じような五軒の住居が横一列につらなっていた。

ロスの家の前の道路から通りを撮影。左手の三階建が我が一家が住んでいたタウンハウス。植え込みの隣に外階段がある
 

このタウンハウスはちょっとした高さの上に建っていて、住居が二階にあたるところにあり、一階が駐車場になっていた。駐車場から住居に入るには二つのルートがあり、一方は外から入る遠回りのルートと、敷地内に住居から駐車場まで近道の階段があった。

最初この家に引っ越してきた時の話だ。この時にうっかりと後で「あーしまった!」ということをやらかしてしまった。

家族で新居に到着し、最初に家の外観を見ようと思った。そこで車を駐車場に停めて、敷地内の近道階段を使わないで、わざわざ駐車場のゲートから外の道に出た。それから外回りをして住居の玄関に入っていった。

この最初の外回りルートの一連の動作がこの時にがっちゃんの頭にインプットされてしまったのだ。それ以来、がっちゃんは車を駐車場に止める度に、敷地内の近道階段ではなく、わざわざゲートの外からの遠回りルートに向かってを走っていくようになった。

車を停めた瞬間こっちが「待った!」をいう間もなく、車のドアを勢いよく開けて一人で敷地の外に向かってダッシュしてしまう。しかし外ルートからではとそもそもゲートが閉まっているため、毎回私たちがゲートを開けに行かないといけない。

これを毎回やられると相当面倒くさいのだが、発端はこっちが悪いから仕方ない。がっちゃんは最初に通った道を自分のルートとして固定してしまうことを忘れてはならないという教訓だ。

そんなわけで14歳の時に日本に引っ越してきた時は、マンションに初めて入る時に慎重にルートを選んでから入った。

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