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なぜ「謎解き」だけでこれほど人気なのか?  松丸亮吾が伊沢拓司よりも重宝される理由

木村 隆志 プロフィール

伊沢拓司は超人で松丸亮吾は聖人君子

先に挙げた通り、このところテレビ業界でファミリー層への訴求が最重要課題となり、その結果クイズ番組やクイズコーナーの需要が高まっている。

そこで松丸と同レベルで浮上するのが、「クイズプレーヤー」という肩書きで活動する同じ東大出身の伊沢拓司。テレビマンたちは謎解きとクイズというフィールドの違い以上に、キャラクターの違いを重視している。

実際、昨年あるバラエティのディレクターと話していたとき、「伊沢さんはクイズのプレゼンターとしても解答者としても優秀だけど、インテリすぎて知識をひけらかすようなイメージの視聴者もいるなど、好き嫌いがはっきり分かれやすいタイプ。その点、松丸さんは老若男女に平等なチャンスのある謎解きに特化していることもあって、嫌われる要素がほとんどない」と言っていた。

RIDDLER株式会社のWebサイトより引用

松丸は代表を務める会社RIDDLER(リドラ)のホームページで、「謎解きとは『知識ではなくひらめきが必要な問題』のこと」「だからこそ、世代を問わず誰もが一緒に遊ぶことができる」「謎解きを通して『もともと勉強は嫌いだったけど、頭を使って考えることが楽しいと思えるようになった』という方が増えています」などとコメントしている。

この時点で、子どもたちと、勉強や学歴にコンプレックスを持つ人々の味方ということがわかるだろう。

さらにその目線は、「僕らが目指す先はまさしく、この『考えることが楽しいと感じられる人』を最大化させること。この目標を達成することができれば、 もっとアイデアに開放的で、みんな活発に意見を出し合うような、より生き生きとした社会になる、リドラはそう考えています」と先を見据えている。

「謎解きをエンターテインメントの1つであるだけでなく、社会貢献につなげていこう」という若くして懐の深さを感じさせられるのだ。

 

話を伊沢拓司との比較に戻すと、どちらも類まれな能力を持っているのは間違いないが、伊沢はアスリートのような「超人」で、松丸は僧侶のような「聖人君子」というイメージかもしれない。だから松丸は、朝・昼・夜と全時間帯でレギュラー番組を持てるのではないか。

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