# エンタメ

なぜ「謎解き」だけでこれほど人気なのか?  松丸亮吾が伊沢拓司よりも重宝される理由

木村 隆志 プロフィール

親子二世代視聴をうながす貴重な存在

photo by iStock

これまで3回ほど収録現場で対面し、わずかではあるが言葉を交わしたこともあるが、松丸は現在の活躍が拍子抜けするくらい普通の青年だった。とりわけ芸能人の中に入ると、小柄で物腰の柔らかい松丸は決して目立つ存在ではない。

しかし、子どもからの人気は凄まじいものがある。たとえばかつて松丸が『99人の壁』(フジテレビ系)に出演したとき、彼はトイレ休憩の時間、子どもたちに囲まれて握手攻めを受けていたほかサインをねだられていた。

その子どもたちに話を聞くと、「一番好きな芸能人が松丸くん」「僕も松丸くんみたいになりたい」などと目を輝かせていたのだ。さらに、ある女子中学生は「松丸くんのような彼氏がほしい」と満面の笑みで言っていた。

松丸は1月15日放送の『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?リベンジ成功したら1000万円SP』(日本テレビ系)で見事に賞金1000万円を獲得したことで、小学生たちにとってさらなる憧れの人となった。

ちなみにその賞金1000万円で「みんなを楽しませるために謎解きアプリを作る」というから男前である。

子どもたちだけでなく、親世代からの人気も高い。先述した『99人の壁』を取材したとき、子どもたちの親はこぞって松丸のことを絶賛。その理由は松丸が単に「東大卒の高学歴だから」ではなく、育ちの良さを感じさせる穏やかな表情と語り口にあるようだった。

 

また、松丸は4人兄弟の末っ子だが、メンタリストのDaiGoを筆頭に優秀な兄たちに勝てずコンプレックスを抱えていたことや、高校生のときに亡くなった母との感動的なエピソードなども含め、親世代の心をガッチリつかんでいる。

特に小・中学生の子を持つ親にとっては、「あんな子に育ってほしい」というロールモデルのような存在となっているのだ。

松丸は、まさに親子二世代視聴の申し子であり、これが現在の躍進を支える最大の理由だろう。昨春、視聴率調査のリニューアルにともない民放各局は、スポンサー受けのいいファミリー層に向けた番組制作に舵を切った。つまり、謎解きクリエイターとしての地位を確立していた松丸にさらなる追い風が吹いたのだ。

編集部からのお知らせ!

関連記事