写真:AP/アフロ

話題の「アップルカー」から見えてくる、巨大IT企業が引っ張るクルマの未来

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米アップルが電気自動車(EV)の販売に乗り出すというニュースが話題となっています。アップルが製造する自動車というのはどのような姿になるのでしょうか。

 

このところアップルの自動車参入というニュースがメディアを賑わせていますが、実は当事者であるアップルは自動車参入について公式な発表は一切行っていません。したがって、アップルが製造するいわゆるアップルカーがどのような姿になるのかは、今のところまったく情報がない状況です。

しかしながら、アップルが自動車参入の準備を着々と進めていたことは周知の事実であり、おそらく話題性を高めるため、あえて正式発表をしていないものと思われます。アップルカーの詳細については公式発表を待つしかないのですが、従来の自動車とは根本的に異なる商品であることは間違いないようです。

従来の自動車というのは、実用的な移動手段として購入するか、もしくはクルマに乗ることそのものを楽しむために購入するものでした。いずれにせよクルマそのものに大きな付加価値が存在していたわけですが、アップルカーはそうではありません。なぜならアップルはあくまでIT企業であり、クルマもその延長線上に存在するからです。

アップルはiPhoneという製品を販売するハードメーカーですが、iPhoneに付随する各種サービスを提供するITサービス企業でもあります。アップルが提供するサービスというのは具体的に言うと、クラウド(iCould)、音楽配信(Apple Music)、決済(Apple Pay)などです。

iPhoneを通じてこれらのサービスを提供することで収益を上げるのがアップルという会社ですから、あらゆるビジネスのスタート地点はすべてiPhoneと、それに付随するITサービスにあります。iPhoneには高音質をウリにするイヤホンなど各種の周辺機器がありますが、アップルにとってこれらの機器類は音楽配信をより楽しんでもらうためのツールという位置付けになります。主力のiPhoneですら、決済サービスから見れば決済をしてもらう手段に過ぎません。

こうしたアップルのビジネスモデルを考えた時、アップルカーがどのような姿になるのかは、おおよそ想像することができます。先ほど説明したようにアップルにとって自動車というのはヘッドフォンやアップルウォッチと同様、iPhoneの周辺機器という位置付けであり、各種ITサービスを提供するツールということになります。つまり、自動車そのものに大きな価値は見い出していないのです。

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