photo by gettyimages

天国と地獄、オー!マイ・ボス!、俺の話…今期冬ドラマ「中毒的な面白さ」の秘密

1月期の連続ドラマが佳境に向かい始めた。その中から人気の高い4作品について「なぜウケているのか」を考えてみたい。

視聴率はビデオリサーチによる最新の総合視聴率(リアルタイムか録画の視聴を示す指標、2月8日~同14日)を用いる。同期間の世帯視聴率も併記する。

 

入れ替わり作品の決定版に

■TBS『日曜劇場・天国と地獄・サイコな2人』22.2%(世帯視聴率は13.2%)

警視庁捜査一課の刑事・望月彩子(綾瀬はるか、35)と会社経営者にしてサイコパスとされる日高陽斗(高橋一生、40)の魂が入れ替わるところから物語は始まった。

日曜劇場『天国と地獄 ~サイコな2人~』(TBS)より

入れ替わり作品は古くから国内外に数々あり、1つのジャンルとすら言えるが、脚本を担当する森下佳子さん(50)とスタッフはその決定版を目指しているのではないか。複雑で緻密なストーリーと完成度の高い映像に引き込まれる。

入れ替わりものの優劣を決めるのは「何をテーマにするか」。森下さんチームの場合、まず「なぜ入れ替わるのか」「連続殺人犯は誰か」という2つの謎を視聴者に提示した上で、壮大なテーマを描こうとしている。

それは「善と悪とは何か」。簡単なようで極めて難しいテーマだ。善悪の基準は人や国、時代によって違うからである。

この作品では犯人が漫画「暗闇の清掃人 φ」のストーリーに沿い、法で裁けぬ悪人たちを殺害している。これは犯人側にとっては善なのだろう。

以降は考察も含むため、白紙の状態でドラマをご覧になりたい人は読まないでいただきたい。

編集部からのお知らせ!

関連記事