コロナ禍で大人気の「THE FIRST TAKE」、神回連発のウラに「圧倒的なこだわり」があった…!

「THE FIRST TAKE」発のヒットが相次いでいる。

2019年11月、アーティストの一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネルとしてスタートした「THE FIRST TAKE」。真っ白なスタジオに置かれた1本のマイクに向かって数々のアーティストが緊迫感に満ちた迫真の歌や演奏を見せる映像が大きな反響を呼び、登録者数は393万人(3月12日現在)と急成長を果たしている。LiSA「紅蓮華」やDISH//(北村匠海)「猫」など再生回数1億回を超える動画も生まれ、「ドライフラワー」がロングヒット中の優里など「THE FIRST TAKE」をきっかけにブレイクを果たすニューカマーも次々と登場している。

ストリーミングチャートなどへの影響力を持つ新たな音楽メディアとして存在感を増している「THE FIRST TAKE」は、果たしてどんな狙いのもとに生まれたのか。DISH//「猫」やYOASOBI「夜に駆ける」を筆頭に、コロナ禍以降の音楽シーンに生まれた数々のヒットの立役者となった理由はどんなところにあったのか。

プロジェクトの運営スタッフ、およびクリエイティブディレクターの清水恵介氏にインタビューを行った。

 

「THE FIRST TAKE」が生まれるまで

――「THE FIRST TAKE」を企画したのはいつ頃のことでしたか?

スタッフ チャンネルを立ち上げたのは、2019年11月15日です。その約半年前からクリエイティブディレクターの清水さんといろんな作戦を練っていきました。

――当初の狙いはどういうものだったんでしょうか?

スタッフ 海外では以前から音楽を聴く手段としてストリーミングが主流になってきていたんですが、当時、日本ではまだストリーミングが音楽を聴く主流になる過渡期だったんですね。一方、スマートフォンでYouTubeの動画を視聴するという習慣は若い世代の中で一般的になってきていました。そういう中で、ストリーミングと直結できるプラットフォームやメディアを作ろうとまずは考えていました。地上波の音楽番組ともミュージックビデオとも違うコンテンツをYouTubeの中で作りたい――そういう思いが発想の根幹にありました。

――清水さんはそうした狙いを受けて、どんなことを考えましたか?

清水 僕は、これまでTVCMを作ってきたのですが、YouTubeチャンネルは作ったことがなくて。正直、僕自身、そこまでYouTubeを観ない人間だったんです。なので、まずはYouTubeにどんなコンテンツがあるのかを調べて、分析していくところから始めました。

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