YouTubeで生理について語った理由

――バービーさんは自身のYouTube「バービーちゃんねる」内 で、「これから生理を迎える君へ『初めての生理』」と題して、ナプキンの使い方もふくめ、生理についてレクチャーしています。この動画は2月上旬までに304万回再生され、「安心した」「バービーさんが学校の先生だったらいいのに」というコメントも多数寄せられました。なぜバービーさんは10代向けにこの動画を作ろうと思ったのでしょうか。

出典/youtubeバービーちゃんねる

私がYouTubeで生理について語ったり、生理用品の使い方を紹介したりしたのは、若い世代に情報が届いていないと感じたからです。啓発 とか大それたことではなく、生理を取り巻く環境が私が10代だった頃と変わっていない、今も隠されたままであることに気づいたから。いち利用者として、「私はこう使ってるよ」と話したいと思ったんです。

私が母親に言えなかったように、世間には誰にも言えない、聞けない環境にいる子がいるかもしれない。そういう子が困っていたら、今はYouTubeという便利なものがあるから見てみてね、という感じで、私物のナプキンを並べて撮影しました。

反応はさまざまで、「こういうことが知りたかった」という好意的なものもあれば、「えっ、公の場で生理について話すの?」みたいな声もありましたね。私は隠されている状況に違和感を覚えたから話したのですが、それを良しとしない意見もあったことで、あらためて 特殊な分野なのだと痛感しました。

一方で、最近では若い男の子からのコメントも増えてきています。「生理がこんなに大変だとは知らなかった。今度から彼女に優しくしてあげよう」とか「将来彼女ができたら優しくしてあげたい」とか。こういう意見はすごくいいですよね。

「女性の生きづらさ」の最たるものが生理  

私は「女性の生きづらさ」の最たるものが生理だと思っているのですが、その生理について、未だに「自身でアクティブに改善すべきもの、改善していいもの」と社会に思われていないことが不思議でたまりません。ここ数年、女性の労働環境や権利などにスポットが当たり、議論も活発になってきているのに、です。

私自身は生理に関するあれこれをオープンにすることに抵抗がないですし、生理の際の痛み止めには何が効くのか、PMSにはどう対処すればいいのか、その都度ネットで調べるなり、婦人科で相談するなりしてきました。それだけに、「生理や性に対して女性が積極的に行動してはいけない」と考えている人が少なからずいることに驚いています。

自然な現象なのに、汚らわしいもの扱いをされているのも変ですよね。女性アイドルの部屋の映像に生理用品が映り込んでいただけで「彼女は遊び人だ」と勘違いされて炎上したとか、被災地にナプキンを送ったら「こんな時にナプキンなんているわけないだろ!」と突き返されたといった話を耳にするたびに、「無知だなあ」と心が痛みます。

私は幸いにして、そこまで無知で偏見を持つ人とは接してきませんでしたが、世間には何も知らない人たちがいて、その人たちの偏見の下に置かれて何も言えなくなっている人がいる。そんなのかわいそうの循環でしかないので、どうにかならないかなと思います。