「コロナ後」の日本株市場、「まだまだ株価が上がる銘柄&一気に下がる銘柄40」の全実名

大川 智宏 プロフィール

「成長トレンド」を見よ

そこで、便宜上の判別手段として、長期リバーサルの発生銘柄を以下の図のように定義した。

図:コロナ収束リバーサルの測定イメージ
図:コロナ収束リバーサルの測定イメージ 出所:智剣・Oskarグループ
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2020年初から2021年1月末までのTOPIX相対リターンが-10%未満で、かつ足元の1月末以降のパフォーマンスがTOPIXを5%以上アウトパフォームしている銘柄である。

-10%、+5%という数字は母集団を特定するための決めの問題で、これ自体に特に深い意味はない。単純に、過去1年程度TOPIXを大きく下回っており、直近で強いリターンを生み出している銘柄を判別できれば、具体的な数字はこの通りでなくても問題ない。

続いては、過去の売上高の成長トレンドの計測だ。こちらについては、2019年末を最終時点とし、そこから遡って5年分の売上高の年次データを使用する。また、ブレやすい実績値のみではなく、安定性の観点からアナリストによる業績予想も組み入れたいので、各年末における過去12カ月売上高成長率と、コンセンサス予想売上高成長率の2つのファクターでトレンドを計測することとした。

ここで、予想成長率は、12カ月先、2期先、3期先の成長率の平均値を用いていく。

そして、問題の成長トレンドの計算方法だが、これは非常にシンプルだ。コロナ前の5年分計測するのであれば、そのまま2015年を「1」、2016年を「2」……と数字を割り当てて、直近に近づくほど大きくなる経過年数として数値化し、該当する年の実績および予想の成長率との相関係数を計算すればいいだけである。

図:過去の売上高の成長トレンド計測イメージ
図:過去の売上高の成長トレンド計測イメージ 出所:智剣・Oskarグループ
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これで、相関係数の値がプラスになれば、年数の経過とともに成長率が高まる順相関の関係性が定量化でき、逆にマイナスになれば時間とともに成長が弱まっている、つまりコロナ前の段階ですでに事業の成長力を失ってしまっていたことを簡易的に示すことが可能となる。

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