「コロナ後」の日本株市場、「まだまだ株価が上がる銘柄&一気に下がる銘柄40」の全実名

大川 智宏 プロフィール

見逃してはいけない「ポイント」

多くの人は、銘柄Bの方が長い目で見て成長が続きそうだなと感じることだろう。それで正解だ。コロナ禍で悪影響を受けた業界や企業は多岐にわたるが、そこから一時的に業績が急回復したとしても、「そもそもコロナ以前から成長が鈍化していた」企業は、コロナ前の状態に戻っても、成長が鈍化した状態に逆戻りになるだけだ。

一方で、コロナ禍が無ければ順調に成長を続けていたであろう銘柄が、コロナで一時的に業績が悪化しただけであれば、リバウンド後も安定的な成長の継続が期待できるだろう。

ただし、問題はこの2つの銘柄についてトップダウンの単純な予想成長率だけでは判別がつかない点である。今リバーサルしている銘柄は、多くがコロナで強く傷んできた企業だ。その分だけ、今期・来期あたりの成長予想はA、Bともに数字が大きく出やすくなる。

 

傷みが大きかった分だけ実績の発射台が下がるため、予想成長率が大きく出てしまうからだ。そこで、コロナ前の数年程度の売上高の成長トレンドを比較して、右肩上がり・右肩下がりの銘柄を判別する必要が出てくる。また、ここで成長率の計測に利益を使わずに売上高を使用している理由は、最終的な経営努力のコスト削減などの結果ではなく、事業の成長性そのものを見る必要があるためだ。

では、具体的にどのように計測していけばよいだろうか。まず、前提としては「長期リバーサルが発生している銘柄」を母集団とすべきだろう。現時点でリバーサルを伴う上昇が発生してない銘柄は、そもそもコロナ禍と関係のない属性の銘柄である可能性が高く、今回の分析の意図からは外れてきてしまう。

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