「コロナ後」の日本株市場、「まだまだ株価が上がる銘柄&一気に下がる銘柄40」の全実名

大川 智宏 プロフィール

問題は「コロナ後」だ!

では、このまま思考停止の状態で長期の逆張り戦術を続けていればいいのかというと、そうではない。ここからが、今回の分析の最も重要な観点になる。

繰り返しになるが、コロナ禍から脱却し、それによって今まで業績、株価ともに傷んでいた銘柄が反転上昇することは理に適っており、何も問題はない。しかし、コロナの収束期待はまだ短期的には続くにしても、歴史的な株高からも分かるようにすでにかなりの部分が市場に織り込まれてしまっている感も否めず、いつ失速するのかは誰にも分からない。

つまり、大事なのは、リバーサルしている個々の銘柄について「完全にコロナが収束した後も上昇が続くだけの原動力があるのか」という点だ。言い換えれば、今反転上昇している銘柄のうち、生き残る銘柄と脱落する銘柄を定量的に見極める手段を探っていくのが今回の主題になる。

これについてのひとつの答えは、シンプルに「コロナ前の業績はどうだったのか」を見る必要があるということだ。

図:売上高成長トレンドの違いのイメージ
図:売上高成長トレンドの違いのイメージ 出所:智剣・Oskarグループ
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たとえば、上図のように、銘柄A、Bがあるとして、両者の売上高の成長率を比較してみる。

コロナ前までの5年間で、両銘柄で成長のトレンドは真逆だ。しかし、コロナ禍になり、両者ともに同じように成長率が急落し、その後にコロナ収束に伴うリバウンドが発生している。

では、環境改善に伴う業績のリバウンドの後、成長が続きそうな銘柄はAとBのどちらか、というのが問題となる。

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