「コロナ後」の日本株市場、「まだまだ株価が上がる銘柄&一気に下がる銘柄40」の全実名

大川 智宏 プロフィール

「コロナ収束期待」と「株価」の相関

定量的には、現在発生しているコロナ関連銘柄の急反転現象は、「長期リターン・リバーサル」として定義されるが、このファクターの現在の状況について概観してみたい。

具体的には、コロナ・ショックで株式市場が急落してから1年弱が経過していることから、過去12カ月のリターンに対するリバーサルの強度と推移を見れば十分だろう。以下の図は、東証一部上場銘柄を対象とし、週次で過去12カ月のリターンが低かった下位20%の銘柄を買い、高かった上位20%の銘柄を売った際の累積パフォーマンスとTOPIXを表示したものだ。噛み砕いていえば、過去1年間の騰落率を基準とした逆張り戦術の効果になる。

図:12カ月リターン・リバーサルの投資効果とTOPIX
図:12カ月リターン・リバーサルの投資効果とTOPIX 出所:Datastream
拡大画像表示
 

このパフォーマンスの動きは、特徴的で分かりやすい。まず、昨年3月のコロナ・ショックの直後に、市場の底打ちと同期して一気にリバーサルが見られた。これは、収束期待というよりも暴落後の需給的な反転の側面が大きいだろう。

次いで、夏ごろに感染者数の減少から収束期待が高まり、再び強く売られた銘柄の反転上昇が観察された。その後、再度の感染者数の拡大から緊急事態宣言へと事態が悪化し、株式市場がなぜか上昇を続ける中でリバーサルは息をひそめていたが、足元で急激に強い効果を発揮し始めたことが分かる。

つまり、ここ1年程度の長期リバーサルの効果は、コロナの収束期待の増大・減退によって定義されていると考えていいだろう。逆に、今回の感染者数の減少が真にコロナ禍からの脱却を実現するものであるならば、この強い逆張りをともなう物色はもうしばらく継続する可能性が高いことになる。

ワクチン普及への期待もあるため、今までのような自然の流れに任せた収束願望に比べれば確度が高いといえるかもしれない。

編集部からのお知らせ!

関連記事