提供:EARTH MALL

毎日の買い物への意識を変えることが、未来を良いものにする近道になるといいます。安く大量に消費する時代から、自分のためにも社会のためにもなる買い物を。そんな啓発活動に取り組んでいる、EARTH MALLのプロジェクトを追いました。

生徒が社会の一員であることを認識する授業

買い物が、生活者の未来を変えるアクションになるという理念から生まれたプロジェクト〈EARTH MALL〉。商品の成り立ち・適量を考えた買い物や、環境・社会にインパクトのある買い物を促すプログラムだ。その事業の一環として、小中学生向けの授業が行われている。2017年からはじまり、小中学校でワークショッププログラムを開催。埼玉県にある伊奈学園中学では「SDGsを実現する事業を知る」というテーマで、「未来を変えるお金学校」と名付けた授業が計5回開催される。

カカオ豆の調達から自社で行う京都のクラフトチョコレートメーカーDari Kの河村さんが今回の講師を務めた。

1回目となる今回は、クラフトチョコレートメーカー“Dari K(ダリケー)”の広報スタッフである河村翔さんを講師として招いた。Dari Kは、インドネシアでのカカオの生産からチョコレートづくりに関わっている。農家に対する啓発活動を行うことで、高品質なカカオの生産を可能にし、生産者の所得向上を目的としている。カカオ農家、Dari K、そして消費者にも価値のある真の意味でのフェアトレードを実現することで、サステナブルなチョコレートづくりを可能にしている。1コマ目は、そんな企業理念や活動内容を直接聞くことができた。

講義を聞くだけでなく、活発に意見を交わせる仕組みの授業。

2コマ目の授業では、4人のグループをつくりディスカッションをする時間を設けた。1コマ目の授業の感想や、河村さんに対する質問を考え、それぞれの班ごとに発表。受動的な授業ではなく、生徒一人ひとりが発言することで、より考えを深めることができる。生徒からは、鋭い質問がたくさん出て、熱気のある授業になった。

社会起業家としても活動するDari Kの河村さんの声を直接聞き、質問することによって、理解を深める。授業を受けた生徒からは「起業は、お金を儲けるためのものというイメージがありました。しかし、今回河村さんの話を聞いて、人を幸せにするものなんだと知りました」という感想も聞けた。

チョコレートひとつを買うのにも、いろいろな選択肢がある。何を基準に買い物をするかは人それぞれだが、そのチョコレートの背景には多くの人が関わっていることを今回知ることができた。お金を払う行為によって、地球上の誰かが笑顔になっているかもしれない。生徒たちにとっては、買い物をする選択肢がひとつ増えただろう。買い物という身近な行為が社会貢献になり得るというのは、大きな発見だったのではないだろうか。次回の授業は、西日本シティ銀行から講師を招いて、お金の役割とソーシャルインパクト融資のことを学ぶ。ソーシャルインパクト融資とは、環境・社会にも影響力を持つ事業に融資する考え方。今回とは違った角度で、社会のためになるお金の使い方を学ぶ機会になる。

通常の学校のカリキュラムだけでは、なかなか社会との接点を感じにくいのも事実。今回は、生徒たちが社会の一員であることを意識できる機会になった。これからの地球の未来を担っていく若い世代が、正しい知識を身につけることは、大きな変化を生み出すだろう。〈EARTH MALL〉は、この取り組みを続けるなかで、より良い未来をつくる選択肢を提示していく。

EARTH MALL
多くの人が毎日行っている「買い物」を通して未来を変えていこうというプロジェクト。有識者のプラットフォームから生まれ、広告会社の株式会社博報堂が運営する。サステナブルな消費について学ぶ教育プログラムの開発や、事業開発支援を行う。

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●情報は、FRaU2021年1月号発売時点のものです。
Photo:Masanori Kaneshita Text & Edit:Saki Miyahara