菅政権の大誤算…日本のコロナワクチン接種、「日程は破綻」「説明少なすぎ」のヤバい現状

田中 圭太郎 プロフィール

しかし、ここへきて高齢者の接種が4月に行われるのかどうかも怪しくなっている。ワクチンの先行接種が始まる前日の2月16日、河野行革相は、会見で高齢者への接種時期について次のように述べた。

「65歳以上の高齢者は4月から接種を開始することを見込んでいる」
「すべての対象者への接種がほぼ終了する時期はまだ定かではない」

高齢者への接種開始時期を示すことができない理由を問われると、次のような答弁になった。

「これは結構高次な連立方程式になっておりまして、1つはファイザーの供給数、それとEUの透明化のメカニズムできちんと承認がとれるがどうかということ、高齢者の接種を行うにあたって弾切れを起こさないことが一番大事だと思っていまして(中略)、それなりに在庫を積み上げた状態でスタートしなければならないと思っております」

〔PHOTO〕Gettyimages
 

わかりにくい表現だが、優先接種の対象である高齢者3600万人のワクチンの確保の目処は立っていない、と言えるだろう。新型インフルエンザが世界的に流行した2009年、当時の民主党政権で厚労政務官を努め、ワクチンの輸入や接種を担当した足立信也参議院議員は、「政府からの情報があまりに少ない」と指摘する。

「ワクチンの確保を目指すといった話ばかりで、詳細な説明がほとんどないですよね。日本がワクチンの供給契約を結んだ時期は、モデルナ社が昨年10月29日、アストラゼネカ社が12月10日、ファイザー社が今年1月20日ですが、なぜこんなに接種の開始が遅れているのか理由がよくわかりません。アメリカがすでに5000万回以上接種していることを考えると、あまりに遅すぎます。

本来、オリンピックとパラリンピックを開催したいのであれば、国民全員のワクチンを確保できなくても、3月末までにできるだけ多くの人に接種する必要があったと思います。説明が一切ないからわかりませんが、契約に失敗している可能性もあるのではないでしょうか」

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